11月は、バナナときなこのパウンドケーキ作りとポトフ作りで2回のクッキングを行いました。パウンドケーキは、学童のお友だちがおうちで作ったところ、『簡単でおいしい!』ということで持参してくれた企画です。バナナをフォークでつぶして、そこに油、豆乳、卵、ホットケーキミックスを混ぜて型に流し込むだけ。あとは、オーブンで焼くと簡単でおいしいバナナときなこのパウンドケーキの完成です。こどもたちからもとても好評なメニューでした。
ポトフは、収穫感謝祭の一環として作りました。収穫感謝祭とは、昔大西洋を何日もかけてアメリカへ、イギリスから渡ってきた船がありました。渡ってきた人々は、そこで生活を始めました。冬になると、寒さが増し、雪も降り、食べ物もなくなってしまいました。やがて、春が来て畑を耕しても、蒔く種がありません。そこで勇気を出して、近くに住むインディアンに相談をしてみると、麦やトウモロコシの種を分けてくれたり、畑の作り方や種の蒔き方、育て方も教えてくれました。秋になり、畑にはたくさんの麦や野菜などが取れました。
そして、野菜や果物を持ち寄り、インディアンの人たちを招いて「感謝祭」を開くことにしたのです。こうしてアメリカでは11月の第4木曜日を「感謝祭」と決めて多くの恵みを与えてくださる神さまと、多くの人たち、働く人たちへ感謝する日として収穫感謝祭となりました。野菜をたっぷり使ったポトフは、にんじんやじゃがいもなどの野菜の皮むきやカットをこどもたちには担当してもらいました。
包丁やピーラーなどを使うことが多くありましたが、リーダーや他のお友だちにサポートしてもらいながら慎重に使うことができました。たまねぎを切ってくれたお友だちは、「目がいたいよ~」と涙を流しながら、同じ大きさになるように頑張ってくれました。食べる前には、お恵みいただいた作物にみんなで感謝のお祈りをしました。ポトフもとても好評で、何回もおかわりしているお友だちがいっぱいいました。
これからも学童では、料理を作る楽しさを感じることができたり、使っている食材に直に触れて感謝の気持ちが持てるようなクッキングを企画していきたいです。
(YMCA東かながわ放課後児童クラブ 湯川 千愛)