2011年4月30日土曜日

お父さんと子どもで日光浴も

横浜西YMCA・ヘルシーキッズデイのご報告
2011年4月29日(金・祝)今朝からとても天気が良く、ヘルシーキッズデイ日和となりました。プールでは「ベビースイミングプログラム」から始まり、ママもパパも子どもたちと一緒に楽しく体を動かして、みんな笑顔で盛り上がりました。
「親子水泳」では、タコからフグの指導ポイントをリーダーから聞きながら実際にパパもママも練習を体験しました。練習の後には、お楽しみの遊びの時間も一緒に体験しました。そしてフロアーのスベリ台とシーソーを家族で一緒に遊べる特別な日となりました。 「ファミリースイミング」では20名の保護者・お子様が参加しフロアーで作った船や玩具で遊び、日当たりの良いプールサイドではお父さんとお子さんが日光浴をする姿も見られました。スタジオでは「親子で逆上がり」に幼児から小学生15組の親子が参加し6名のお友達が45分で【さかあがり】ができるようになりました!パパママも汗だくになりながら補助練習をしていました。参加者の中には「コツを忘れないうちに、公園に行って練習します!」と言って帰るご家族もいました。
1階のロビーではYMCA「アンジュ」のパンを販売しました。売り上げの一部を【東日本大震災支援募金】とさせていただきました。体を動かし、お腹がぺこぺこになったみんなが協力をしてくれて、100個のパンが全て完売しました。初めてYMCAに来てくれた方や、会員のご兄弟などたくさんのお友達に出会うことができて嬉しい一日でした。ご参加いただきましたご家族の皆様ありがとうございました。
(横浜西YMCA  井澤美紀)

2011年4月25日月曜日

喜び、出会い、きらきらと輝くような思い出

英語幼児園YMCA Global Kindergartenオープニングセレモニー 2011年4月2日(土)、中央YMCAチャペルにて、英語幼児園・YMCA GlobalKindergartenのオープニングセレモニー(入園・進級式)が行われました。今年は12名の新入園児をお迎えし、在園児とあわせて23名で新年度をスタートいたしました。 式の冒頭、新入園児が保護者と手をつないで入場してくると、そのかわいらしい姿に場内は大きな拍手につつまれました。

次にキテンクラス(年中クラス)、カブクラス(年長クラス)に進級したお友だちが、ステージの上で自己紹介をしてくれました。そして、新しいお友達を歓迎して “Welcome to YGK” という歌を元気な声で贈ってくれました。 その後に、新入園のお友だちが一人ひとり紹介され、キテン、カブクラスの子ども達からお祝いのチューリップを手渡してもらいました。少しはにかんだ表情のお友だち、ドキドキしているお友だち、ニコニコ笑顔のお友だち、どの子も大切な宝物です。そんな大切な子ども達を、私達の新しい仲間としてお迎えできることを、本当に嬉しく思える時となりました。

ここから始まる園生活が、喜び、出会い、きらきらと輝くような思い出に満ちあふれたものとなりますように、一同さらに心を合わせてまいりたいと思っております。
(中央YMCA 中村礼子)

2011年4月21日木曜日

新しい友だちとの出会いは緊張

横浜北YMCA・アウトドアキッズクラブ 4月活動報告

横浜北YMCAでは小学生を対象に野外で行うプログラム・アウトドアキッズクラブを月に一回実施しています。今月の活動は2011年度最初の活動として昨年度からの継続在籍者に加え、4月からの新規入会者を新たに迎え26人のお友だちと4人のリーダーで仲間作りを目的としたゲームなどを中心に行いました。

午前中はYMCA内スタジオで全員参加の「じゃんけん列車」や「丸くなって出てきて」などゲームを通じて会話をし、楽しくコミュニケーションを取りました。最初は緊張してなかなか話しかけられない子もいましたが、お友だちから声をかけてもらうことで会話がうまれ、次第になじんでいく様子が見られました。グループ発表後はグループ毎に自己紹介をして「ネームトス」や「名札パズル」などを通してたくさん名前を呼び合って、グループ対抗リレーでは協力してさらに仲良くなりました。 午後は公園へ出かけて桜を見ながらお弁当タイム。「そのお弁当箱かわいい♪」「苺一つあげようか」などお友だち同士の会話も更に増えていきました。食事後は「春探し+イニシアティブゲーム」では花や虫を見つけて春を感じ、友だちと手と手をつなぐ人間知恵の輪、花びらキャッチなどでグループの結束を高めながら、楽しく過ごすことが出来ました。北YMCAに帰ってからの振り返りでは「がんばれって友だちが言ってくれて嬉しかった」「みんなと一緒で楽しかった」といった感想の言葉を聞くことが出来ました。
(横浜北YMCA 皆川 蘭)

2011年4月19日火曜日

心と心が合わさったオペレッタの発表

YMCA Global Kindergarten・オペレッタのご報告
3月11日(金)オペレッタ(英語音楽劇)が、中央YMCAチャペルにて行われました。毎年一回、行われているこのオペレッタはYGKにて音楽を指導してくださっている山中先生がオリジナルで歌やシナリオを作ってくださっています。
今年で4回目となる今回の演目には “The Wizard of Oz(オズの魔法使い)” が選ばれました。カンザスで暮らしていた少女・ドロシーと犬のトトが、ある日、大きな竜巻で吹き飛ばされて…、というワクワクドキドキが詰まった物語です。子ども達は山中先生による毎週の音楽の授業の時間に練習を重ねて、長いセリフやたくさんの歌を一所懸命に覚えてきました。お家の方々がそれぞれの役にぴったりの衣装を作ってくださり、演じる人、支える人、みんなの心がしっかりと合わさって、とても素敵な劇となりました。
また、2歳児クラス・YGKジョーイクラスのみんなはクラスで取り組んできた歌、遊びを披露してくれました。中でも “Old McDonald Had a Farm” では、お母さん達が手作りしてくれた犬や羊、馬、ブタ等の動物のお面をかぶってとってもキュートなステージを見せてくれました。元気いっぱいに過ごしてきた園生活のこの一年間の集大成となりました。
(中央YMCA 中村礼子)

2011年4月15日金曜日

30年の歴史を振り返り、新たな一歩を

横須賀YMCA・設立30周年記念キックオフミーティング
横須賀YMCAは、1981年4月4日に開設して、今年設立30周年を迎えました。その記念に4月10日(日)キックオフミーティングと称して礼拝とギターリサイタルを行いました。3月11日の東日本大震災によって、中止や延期も検討しましたが、これまでお支えいただいた方々への感謝とこれからも地域の皆様と共に歩む決意を込めた会であることからも現状に向き合い、私たちのできることを伝え、行動していくため、急遽、内容を変更して2回の街頭募金、リサイタルをチャリティーとして加え、計画通り実施することといたしました。
 
また、横須賀YMCAの今年のテーマの一つでもある、「福祉により目を注ぐ」こととして、近隣のいくつかの地域作業所の品物を詰め合わせた『サポーター福袋』の販売を行い、この福袋を通して作業所の活動を知る、応援する企画も実施しました。30周年を記念してマークを公募して幼少会員とスタッフの合作で新しいマークも出来ました。そのマークの表彰式も行いました。2回の街頭募金とチャリティーリサイタルの募金では66,555円のお気持ちをいただくことができました。この募金は東日本大震災の募金とさせて頂きます。この会には、共に歩む地域の様々な団体や学校、病院、施設の方々、元スタッフ、元非常勤、OB、OGリーダーなど約100名の方々にご参加いただきました。感謝です。今後も、地域に必要とされ共に広げ、つなぎ繋がるYMCAとして歩みを重ねていきたいと思います。
(横須賀YMCA 加藤 誠)

2011年4月14日木曜日

子育てランド 2011年4月号

子育てランドとはYMCA保育園から毎月発信する子育てに役立つ情報です。各保育園の専門職員の現場での経験をもとに、すぐに役立つ「豆知識」をご活用ください。

赤ちゃんの心に寄り添い気持ちをくみとる

4月になると保育園にはたくさんの赤ちゃんが入園してきます。赤ちゃんや保護者の方との新しい出会いは私たち保育者にとって、とても喜ばしい出来事です。初めて接する赤ちゃんと信頼関係を築いていく時に私たちが大切にしている事や保護者の方にお伝えしていることの一つを紹介したいと思います。

赤ちゃんが泣くと、周りの大人は「どうして泣いているのだろう?」と一生懸命に考えて赤ちゃんと向き合おうとします。お腹がすいた、眠い等はっきりした原因がわかる時はすぐに対応できるのですが、泣いている理由がわからない時は途方にくれてしまうことがあります。子どもが泣いていると、大人は泣きやませなければならないと直線的に考えてしまいがちですが、赤ちゃんは泣かずにはいられない思いを、誰かにわかってほしくて泣いているのです。 あわてず、ゆったりと構えて「どうしたの?」と穏やかに問い返してみましょう。優しく語りかけ「お腹がすいたの?」等と声をかけながら、赤ちゃんの気持ちを受け止めていくことが大切です。赤ちゃんのことをよく観て、赤ちゃんが何を求めているのか気持ちを汲み取り、共感し、「○○なんだね?」と声をかけ伝えていくことで気持ちが落ち着いていきます。赤ちゃんは思いを言葉で伝えることが出来なくても、言葉にならない気持ちを声や仕草で伝えています。赤ちゃんの気持ちを察し、心に寄り添い、一緒に感じながらよりよい関係を育んでいきたいですね。
(YMCAとつか乳児保育園保育士 赤澤真里)

総主事コラム「こもれび」2011年4月

「子どもに笑顔を」

「おうちがゆれた」
おうちがゆれたこわかった 

でんきがきえて、
まっくらにだんだんさむく なってきて 

ちいさな こころがふるえてたでも
あなたのえがお  だいすきだよ 
みんなの えがおでげんきになれたよ
しんぱいしないで なかないで 
どんなにゆれても だいじょうぶ
あなたはだいじなたからもの みんなを
まもるよぜったいになくしたものは
たくさんで きえないおもい せつなくて
なみだがポロリ こぼれたよ あなたを
みるのがつらかったでも、もらったのもは もっとたくさん みんなでたすけあって 
なかよくなれたよすてきなみんなにあえたから かみさま ありがとう
(新潟中越、保育園文集より)

6年前の新潟中越地震で被災したある保育園の保育士の詩だ。3月11日の東日本大震災の地震当日は、横浜YMCAでも保護者の迎えを待つ子どもたち80人、 スタッフ300人が翌朝まで、YMCAに泊まり、この詩のような体験をした。心配顔でお迎えに来た保護者が、すやすや寝ている姿や屈託無く遊ぶ姿に、 癒されたという声を聞いた。 阪神淡路大震災以降、毎年のように起きる災害の被災地では、多くのボランティアが 活躍し、支えられた方々が次の被災地を支える拡がりを見せている。私もいくつかの 被災地を訪ねた中で、子どもが元気に遊び笑う姿に、全て失った人たちに笑みが広がり、心が癒されていく姿を見た。被災地以外でも、子どもの心は怯えている。子どもは、思い切り遊ぶことが心の癒しになる。多くの人の励ましや優しさに触れ、他者の痛みを知り、人のつながりと支えあう姿を見せ、豊かに育っていく。
子どもの笑顔をひろげよう。子どもの笑顔は、未来をつくり、希望を生み出す。
(横浜YMCA総主事 田口 努)

2011年4月9日土曜日

卒業生が自ら参加

YMCA高等学院・街頭募金報告

4月2日(土)高等学院の生徒を中心に東日本大震災緊急支援のため街頭募金を行いました。2時間程度の活動でしたが141,033円の募金がよせられました。今回はYMCA高等学院の生徒以外にも藤沢災害ボランティアネットワークのみなさん8名、キリスト教連絡会から2名の方にご参加いただき、全員で30名での活動となりました。又、YMCA高等学院の卒業生から「YMCAなら募金活動するよね?私達も参加していい?」と連絡があり、5名の卒業生が当日駆けつけてくれました。卒業生自らが連絡をしてくれて参加してくれた事はとても嬉しい出来事でした。
私達にできることは微力ではありますが、地域の方々と力をあわせて被災地の方々に応援の気持ちを届けていきたいと思っています。ご協力いただいた皆様、そして当日募金をしてくださった地域の皆様に感謝いたします。いただいた募金は日本YMCA同盟を通して被災地支援のために用いられます。
(YMCA高等学院 郡司すみれ)

2011年4月6日水曜日

英語で遊んだ3日間

横浜中央YMCA・幼児イングリッシュスプリングランド

3月28日(月)~30日(水)の3日間、横浜中央YMCAでは年少から年長のお友達対象の幼児イングリッシュスプリングランドを実施し、9名のお友達が参加をしてくれました。外国人講師のJenice先生、Patrick先生と日本人講師のしげこ先生と一緒に、わくわく楽しいアクティビティーを通して、話したり聞いたりと沢山の英語に触れました。

1日目は「動物」をテーマに、広い教室で動物カード探しゲームをしたり、好きな動物のお面を作って動物に変身をしたりしました。2日目は「イースター」をテーマに、教室に隠されたタマゴを探す、エッグハントをしたり、風船をタマゴに見立て、飾り付けをするイースターエッグ作りを楽しみました。3日目は「セント・パトリックデイ」をテーマに、テーマにちなんだ単語である"leprechaun""shamrock""pot-of-gold"のカードを使ったマッチングゲームや、先生が読んでくれた「the Very Hungry Caterpillar」に登場するチョウチョ作りをしました。参加してくれた皆は、「YMCAの教室に来たら英語を使うんだよ!」とやる気満々で3日間を楽しんでくれました。次は年間クラスや夏休みのスペシャルプログラムで新しいお友達に会えるのを楽しみにしています。

(横浜中央YMCA 宮下朝子)

2011年4月5日火曜日

東日本大震災被災者支援活動報告③

横浜YMCAでは、東日本大震災による被災者を支援していくため、日本YMCA同盟による支援の一環として職員派遣を全国協力として行っています。3月28日(月)~4月4日(月)の8日間にわたり、青木信哉スタッフ、三上 淳スタッフの2人は、岩手県宮古市にある日本基督教団宮古教会を拠点に、教会の片付け・掃除、スタッフ・ボランティアの受け入れのための整備、地域からの支援についての聞き込みなどの活動を行いました。以下は2人からのレポートです。
4月1日、現在活動の拠点になっている日本キリスト教団宮古教会は付属の幼稚園も行っています。その卒業生2名がボランティアとして活動を共にしています。中学1年生・小学6年生の兄弟です。自分たちにできることは何か、町が元気を取り戻すにはどうしたらよいのか・・・彼らの姿は、笑顔は、被災された方に元気を与えてくれます。その笑顔の輪が広がり、少しずつ町も活気を取り戻してきました。まだ長い道のりなのですが、彼らの背中に大きな希望を感じました。ここ数日、ボランティア作業を行った方からの、ご紹介が増えてきました。「宮古教会にボランティアの人がいるよ!」「○○さんに聞いたのですが、家の様子を見てもらえませんか?」ご紹介も嬉しいですが、地域の皆様同士が「一緒にがんばろう!」と、支えあい励ましあう姿が見られることが何よりも嬉しかったです。最初にも記載した兄弟、市民ボランティアとして活躍している高校生、高齢の方、そして日本だけではなく世界の方が、思いを持ち続け、活動していかなければと強く思いました。あと数日ではありますが、笑顔、悲しみなどに寄り添い、活動を精一杯取り組んでいきます。
4月2日、宮古での最後の夜を迎えました。横浜の地から宮古を支える働きができるよう、この宮古でしか感じられない多くを持ち帰りたいと思います。中通りに面する店舗は清掃までを終え、再開の準備を整えている姿が目立ち始めました。一方で、少し路地に入れば、店舗再開のためにメイン通りに出せない分を含めた瓦礫が高く積まれ、狭い路地をさらに狭くいています。問題は、自主的な清掃を行うことが可能な住宅と、高齢者など自力での片づけが困難な住宅との間に、大きな状況の違いがあることです。震災後3週間を過ぎるというのに、ほとんど片づけが進んでいなかった高齢者住居の片づけを現在は2件お手伝いさせていただいています。始めてお宅の中を拝見させていただいた時、どこから手をつければ良いのかわからず、倒れた大きな家具の間で、腰を屈めながら荷物をただただ左右へ動かしていた様子が伺えました。残念ながら津波の海水で使用に耐えないタンスの配置を懸命に伝え、半ばパニック状態です。私たちは、こうした方の心をゆっくりとほぐし、部屋の中の一部分ずつを綺麗にすることで、希望の光を見出していただけるよう働きかけています。地道な取り組みですが、片付けだけが目的ではなく、更にその先にあるそれぞれの生活を見据えることが、何よりも大切だと思います。宮古市中心部より離れた避難所では、小さな集落らしい住民同士の絆を強く感じられますが、市街地では、お隣の独居老人にさえほとんど手を差し伸べていないケースもあります。私たちの滞在中は取り組めませんでしたが、地域の人々が共に助けあえる支え合えるよう呼びかけることも、YMCA宮古ボランティアセンターとしての、今後の課題のひとつです。住民同士が支え合える絆を強めることは、今後長く続く復興への歩みの中で欠かせない重要な要素であると考えます。
(富士山YMCA 三上 淳 ・ 三浦ふれあいの村 青木信哉)

2011年4月4日月曜日

思い出の写真が大変身

横須賀YMCA・スクラップブッキングプログラム報告
 
横須賀YMCAでは、『わいわいキッズデイ』のプログラムの中で、『スクラップブッキングプログラム』を実施いたしました。思い出の写真や、カラフルなペーパーやデザインの可愛いステッカー、はんこやシールなどを使い、思い思いのデコレーションで素敵な小物を作るプログラムです。今回は小学生から大人の方まで2家族を含めた8名が壁掛け写真フレームを作りました。参加者それぞれのユニークな個性やアイディアで、暖かみのある素敵な作品が出来上がりました。身近な素材で作ることができ、包装紙や文房具品のリサイクルにも繋がるエコなプログラムで、当日タイやアメリカ出身の参加者もいてインターナショナルな雰囲気の中で皆さん楽しいひとときを過ごされたようです。

(横須賀YMCA 佐々木美智)

東日本大震災被災者支援活動報告②

横浜YMCAでは、東日本大震災による被災者を支援していくため、日本YMCA同盟による支援の一環として職員派遣を全国協力として行っています。3月28日(月)~4月4日(月)の8日間にわたり、青木信哉スタッフ、三上 淳スタッフの2人は、岩手県宮古市にある日本基督教団宮古教会を拠点に、教会の片付け・掃除、スタッフ・ボランティアの受け入れのための整備、地域からの支援についての聞き込みなどの活動を行いました。以下は2人からのレポートです。
3月29日、宮古教会の電気が復旧し歓声があがりました。緊張と驚きの連続でしたが元気に1日を終えました。避難所の状況や倒壊した家屋等の撤去状況、近隣商店や住宅の片付け状況、その進み具合に差があるように感じられます。市街地からの距離の違いや、被災者がご高齢であったり、家族構成の違いによるものです。ボランティアセンター立ち上げの段階から次のステップへ、特に行政では行き届かないニーズへの対応に力を注いでいきます。家屋の片付けをお手伝いさせていただいた被災者の方(家が傾いているため避難所へ避難されている方です)との信頼関係が築かれ、ボランティアセンターへ足を運んでくださり、食事準備のお手伝いをしてくださる場面がありました。単に片付けのお手伝いをさせていただくのではなく、被災された方々に寄り添い、コミュニケーションを深め、信頼関係づくりを大切にしなければと実感しております。また、新たなニーズをこうした関係性の中から得ていきたいとも考えます。被災地域に程近い市場ではほぼ通常通りと思われる営業をしている一方で、車で10分走れば今なお全倒壊したままのエリアが広がり、そのギャップに言葉を失いました。「がんばろう宮古!」の掲示を路上へ向けて掲示している店舗をいくつか目にします。復興に向けて歩む宮古の支えと少しでもなれるよう、現地で取り組みたいと思います。

3月30日、『がんばろう宮古』と店頭にはりだしている店舗が増えてきました。町に活気がでてきています。しかし、避難所生活や片付けなどを継続している皆様のストレスが目立ってきたのも感じられます。田老地区には、メンタル面をケアする部隊(沖縄からでした)も活動を始めるとのことです。支援を行っている私たちも気をつけていこうと誓い合い活動を行いました。宮古教会の前に積まれていた瓦礫やごみ、ヘドロの山が撤去されました。道が広がり道路が開通することは嬉しいことなのですが、生活していた家具や洋服などが運ばれる様子を見ている皆様の表情が忘れられません。一つひとつを乗り越えて、日常に戻るにも時間がかかるのだと強く感じました。しかし、ここでの出会い、お話、笑顔などを盛岡YMCAのスタッフが、まさしく全身全霊で教えてくれました。心より感謝し、明日からその想いを行動を願いを引き継いでいきたいと思います。
3月31日、復興への困難さと悲しみの現実に向き合う辛さは想像以上です。心を強く保っていなければ、流されてしまいそうになります。しかし、三上さん、青木両名とも元気だけがとりえです。センターに集う皆さんと共に支えあうことで心を強く持ち、元気に取り組んでおります。私たちの食事を、避難所に避難中の方(お一人)が用意してくださっています。1週間ほど前にご自宅の片付けなどでコンタクトが始まり、交流が深まり、センターを訪れ食事作りをボランティアしていただくまでになりました。センターに訪れていらしゃる間、心の痛みが少しだけ和らいでいるのではないかと思います。宮古の方々と交流することの大切さを感じます。町で作業中に、現地の方々から声をかけていただく機会も増えてきました。作業の手を止めてでも、お話し、談笑し、心の痛みを伺うことで寄り添い交流する場面を大切にしています。
しかし、日常離れした町の中で宮古の方々とお話し、作業し、被災地の現状にふれるたび、心が痛みます。しかし、宮古の方々は前を向き生活を取り戻すために立ち上がっています。復興への長い道のまだまだスタートです。私たちの何倍もの心の痛みを抱えられた被災地の方々に、現地であっても、遠くの地であっても、多くの人々が痛みを分かち合い、寄り添うように被災地を支える必要を強く感じています。
(富士山YMCA 三上 淳 ・ 三浦ふれあいの村 青木信哉)