2014年12月13日土曜日

見えない世界をのぞいてみよう

厚木学童クラブあゆの学校・ハンディキャップ体験のご報告
 厚木YMCA学童クラブ「あゆの学校」では、通常で行っている<五感を磨こう>プログラムの中で、ハンディキャップ体験を今回は行いました。
子ども達は2人組になり、一人が目隠しをし、もう一人がサポート者役になりました。最初は障害物が何もない、みんながよく知っている<学童の部屋の中>を、声の誘導だけでゴールまで歩きます。
 これはなんとなく見当がつくので、歩く子ども達には余裕がありました。ところが誘導役になってみると、「もうちょっと右!」「もうちょっとってどの位?」などみんなひと苦労。相手により早く伝えることの難しさが分かってきました。
 第2段階からは手をつなぎ、段差があったり物が置いてあったりする<学童以外の人も通る廊下>を、第3段階では<階段の上り下り>に挑戦します。「階段だよ」とは言えますが、どのくらい足を上げたらいいのか、いつまであるいはどこまで階段なのか、人とぶつかりそうになっても「危ない!」しか言えないと。何が危ないのか分からないのでかえって怖かったり、伝える方も目隠しをしている方も苦労していたようです。
 体験後は「怖かった」「時間も距離も長く感じた」というハンディを持った方達の不自由さを感じました。今回の体験を通して、現在学童の中でテーマとしている「今、私達に出来ることは何か」を考える機会も持ちました。
 助けてあげたいという気持ちがありながら「 街にいても声をかけられないかも・・・」というのは子ども達の正直な声だったと思います。今回の体験の中から、子ども達は目が見えない不自由さや伝えることの難しさを感じとってくれたようです。
 私達リーダーは、これからも手を差し伸べる優しさと実行するための勇気を伝え続け、子ども達に寄り添っていけたらと思っています。
(厚木YMCA学童クラブ「あゆの学校」 前田 享子)