2014年2月15日土曜日

鬼から携帯電話

YMCAとつか乳児保育園 節分行事のご報告
 2/3(月)、毎年恒例の節分を行いました。朝の集まりの最中にお部屋にある園の携帯電話が鳴ると、その相手はなんと鬼!
「みんなのお腹の中にいる、泣き虫鬼とか怒りんぼ鬼とかヤダヤダ鬼を、今から連れに来るって言ってたよ!」と保育者が子どもたちに伝えると、伝えた保育者から2メートルほど後ろに下がる子どもたち。「先生もこわいよ~、どうしたらいいのかな~?」と尋ねましたが、いつもの元気はどこへいってしまったのか、シーンと静まりかえっていました。その中でも去年節分を経験したそらぐみ(2歳児)から「・・・おにはそとする」という小さな声が!「鬼は外ってどうやってするの?」と尋ねると、「おまめをエイってする」「おにはそとっていう」と口々に意見が出て、「もし本当に鬼が来たら、”鬼は外”って言いながらお豆をエイって投げよう!」という事になりました。



それぞれ1つずつ三方を持ち、みんなの心の準備が出来たところに、勢いよくテラスから鬼が降りてきました!あまりの怖さにしばらく呆然としていた子どもたちでしたが、「”鬼は外!”ってお豆を投げて!」という保育者の声に我に返り、勇敢な子が豆を投げ始めました!ほしぐみ(1歳児)でも楽しそうに豆を投げる子の姿も!でも思わず三方をポロリと落とし放心状態になる子、下がりきれる限界まで下がって大泣きの子、保育者のエプロンの下に入り込み一度も見ようとしない子・・・などなど、ほとんどは大混乱状態の子どもたち!中には、初めはがんばって豆を投げていたのに、やっぱり鬼が怖くなり途中で泣き出してしまう子もいました。
みんなの力でなんとか鬼を追い出すと、今度は”食べてもいいお豆”を年の数だけ食べ、お腹の中にまだいるかもしれない鬼にとどめをさす事にしました。”食べてもいいお豆”がもらえると聞き、涙が止まった子も多かったです。
その後は節分にちなんだ体操で、みんなが好きな”オニレンジャー体操”をしました。ここまではまだ放心状態といった感じの子が多かったのですが、散歩に出かけるともう安心、と思ったのか、「鬼はあっちの方にいったんだよね~」と何度も保育者に確認したり、「もっと強くなるから!」と、次に鬼が来る日に向けて決意を固める声も聞かれました。
散歩から帰ると、給食の職員特製・赤米鬼ライスが子どもたちの帰りを待っていました。怖かった鬼もごはんになると別物!とばかりに、たくさんおかわりする姿が見られていました。
今でもお部屋では壁に貼った鬼の絵に向かって新聞で作った新聞豆を投げ、いつかまた鬼が来る日に備えている(のか怖かった仕返しをしているのか・・・)熱心な姿が見られています。
(とつか乳児保育園 多田もとみ)