2014年2月22日土曜日

人形劇で防災を学び

鎌倉YMCA防災人形劇「稲村の火」の報告
 2月11日(火)鎌倉生涯学習センターにて防災人形劇「稲村の火」が実施されました。参加者数は、約280名、会場はほぼ満員となり、鎌倉地域住民の防災意識の高さを感じました。
 今回は、3.11を受けて、臨海都市である、鎌倉において子どもたちが津波の怖さを覚え、自らで行動する意識付けとして、地震という自然災害に対し知恵を持つことの大切さ防災人形劇を通して親子で考えていただく機会として行おうと考えました。
この防災人形劇公演に向けては、1年前より実行委員会を立ち上げ、鎌倉在住の委員を中心に準備をしてまいりました。主催は、鎌倉YMCAで後援は、鎌倉市、鎌倉市教育委員会、鎌倉商工会議所などのご協力をいただきました。
 会場には、鎌倉中央図書館よりお借りした、約90年前に起きた関東大震災時の鎌倉の被災状況のパネル展示も行いました。
人形劇公演の前に元NHK解説委員、防災情報機構特定非営利活動法人会長の伊藤和明先生をお招きし、防災についてのお話をしていただきました。
 人形劇団は、デフ・パペットシアター・ひとみは、ろう者(耳が聞こえない人)と聴者(聞こえる人)が協力して公演活動を行っています。
 稲村の火の内容は、濱口梧陵さんというモデルがおり、今から約150年前に起こった「安政の大地震」の時に梧陵さんが広村(現:和歌山県広川町)を救ったお話となります。
 人形劇の迫力に、会場も大いに歓声をあげ、子どもから大人まで十分と楽しめる内容となったようでした。


公演後、参加者にお話を伺ったところ、「子どもと防災について考える良い機会をいただきました、夕御飯の時にみんなで振り返りたいと思います」「関東大震災時の鎌倉の被災状況がわかり、より切実に防災を考えるようになった」「人形劇から防災を考えさせられることができるなんて驚いた」などの意見をいただきました。
「このような仕事は、大海の中の一滴に過ぎないものです。でもこの一滴を注がなくては、海の水は一滴分減るのです」マザーテレサの言葉を胸に、鎌倉YMCAでは、地域の皆様と一歩、一歩進んで参りたいと思います。
(鎌倉YMCA 添谷 憲一)