「ただいま大きな地震が発生しました。職員は子どもたちを落下物のない場所に集めて様子を見てください。」
さる10月8日(火)、このような館内放送で避難訓練は始まりました。保育園では毎月1回避難訓練が義務づけられています。今回かわさき保育園では、近隣の、アスク川崎西口保育園、ドリームマーチ保育園、ゲートタワーローズ保育園に呼びかけ、合同で避難訓練を行いました。
今回の目標は地域の広域避難所である南河原中学校まで逃げること。いつもは元気で笑顔いっぱいの子どもたちも、少し緊張気味に園庭を出発。階段下で待つくま組と合流して、南河原中学校へ向かいます。「みんなからはぐれないように」「車に注意して」などなど、普段おさんぽで通り慣れた道も、全然違う道のように見えます。
南河原中学校までは15分くらい道のりでしたが、子どもたちにとってはちょっとした冒険でした。校庭の日陰に集まってほっと一息。続々と到着する他の保育園を待ちました。
時間にして30分ほどの訓練でしたが、今まで気づかなかったことにたくさん気づくことができました。中学校に入るときに、バギーが段差に苦労すること、逃げている途中に他の園が苦労して避難しているのを見たらどうするか等々・・・。
このような訓練を通して保育園同士がつながっていくことは、いざというときに、みんなで力を合わせて子どもたちを守れる地域を作っていくことにつながっていくのだと感じることができた訓練でした。
(YMCAかわさき保育園 小原潤一郎)