2013年9月30日月曜日

総主事コラム「こもれび」2013年10月

「支えあう」


ひとがひとにかかわり
ひとがひとをささえる
ささえていたと思っていたら
わたしが
しっかりささえられていた
なんだか
うれしくなった
(ささえあって詩 山根寛)     

 10月18日に、今年もチャリティーランがみなとみらいの臨港パークで開催される。障がいや困難の中にある子ども達にキャンプやスポーツを続けられるようにとエントリー料がチャリティーとして捧げられる。
エントリー料は多くのチームで企業や参加団体、グループの仲間が募金をして支えている。思いをつなぐタスキをつけて走るのは5人だが、賛同してそのチームを支えている多くの募金者という見えないタスキをつないで支えている人々がいる。各YMCAではチャリティーTシャツの販売や様々な募金活動を行っているが、先日は、横浜YMCA賛助会の企業の皆さんが、異業種交流会を開きその会費を養護施設の子どもたちのチームのエントリー料として捧げた。横浜の名だたる企業の皆さんが横浜の養護施設の子ども達を支え、その子ども達も障がいのある子ども達を支えるために思いをつないで走る。かつてこのチャリティーランの基金で支援した療育キャンプに参加した発達障がいの子ども達が青年になって、仲間とエントリー料を集めて走る姿も多く見られるようになり、支えられた人が支える人になっている。
昨年はパラピリアンの方々も車いすで走り、車いすのラグビーパワーや車いすマラソンの速さに驚いた。しかし障がいのある子ども達や保護者に希望を与える走りだった。
人は一人では生きられない。支えあって人として生きられる。

総主事 田口 努
写真は昨年度行われたチャリティーランAコーススタート前の様子