2013年8月3日土曜日

船をテーマに世界に目を向け

中央YMCABilingual Kids Summer Schoolのご報告
 7月25日(木)~27日(土)の三日間で、夏の特別プログラム Bilingual Kids Summer Schoolが行われました。小学生を対象にしたこのプログラムは、年間で開講されているイマージョンクラス Bilingual Kidsの特別版として実施をいたしました。今年は小学1年生から5年生まで7名のメンバーが参加をしてくれました。そして、嬉しいことにBilingual Kidsの卒業生である中学生のお兄さんが助っ人として参加をしてくれました。
 今年のサマースクールのテーマは “Seamanship” です。港町横浜から世界へと思いを馳せ、船のことや世界のこと等を広く学び、また様々な活動に取り組みました。
 一日目は、みなとみらいにある帆船日本丸に見学に出かけました。船の中では、私たちが日常目にするものと同じようなものや異なっているもの、珍しいものや面白い名前の物等、たくさんの発見をしました。実際に練習船として日本丸が活躍していた時代に思いを馳せてみたり…。
 二日目は、グループに分かれて行ってみたい国や都市を話し合い、船で旅すると想定して、最適なルートを探す活動をしました。北極を通っていくと近いけれど、寒くて、氷が厚く張っていて通れないね、とか、この二つの大陸の間にはcanal(運河)があるから、船はここを通れるよ、等。いろいろなことを考えながらルートを相談していきました。
三日目には、自分たちの帆船を作ろうということで、グループ毎にデザインを考え、廃材や身の回りにあるものを使って、自分たちの船を作り、レースをしました。風を受けてすいすいと進む船、重心がうまく取れずに転覆してしまう船、水の上で分解してしまった船等、船を浮かべて進めることはなかなか簡単でなかったですね。
 話し合い、協力し合いながら、物事を進めるのは、小学生のみんなには、なかなか難しいタスクと感じられることもあったかと思います。多くの成功体験や、逆に失敗の体験を重ねながら、自発的に学び、行動、発信できる力を身につけていってもらうことをBilingual Kidsでは目標にしています。
三日間という限られた時間ではありましたが、何かヒントとなるものをつかんでもらえたら嬉しいと講師、スタッフ一同、思っています。
(中央YMCA 中村 礼子)