2013年6月22日土曜日

さなぎから綺麗なチョウチョへ

YMCAとつか乳児保育園 アゲハチョウの飼育のご報告
 保育園の職員の家のミカンの木に、アゲハチョウの幼虫がたくさんいるそうで、ある日保育園に持ってきてくれました。「カエルさんの非常食になれば…」との事でしたが、ミカンや山椒の木がある職員が家から葉っぱを持ち寄り、成長を見守る事にしました。
幼虫は始めは黒い姿で、大きさも1cm程度でしたが、毎日葉っぱをたくさん食べて日に日に大きくなりました。色も黒から緑に変わり、毎日虫かごにたくさん葉っぱを入れても次の日にはなくなるくらいでした。そして全部で11匹がサナギとなりました。あおむしのうちにみんなで観察しながらお絵かきをしたり、『はらぺこあおむし』の絵本を見て羽化する日を楽しみにしていました。「何色のちょうちょになるかな?」と子どもたちに聞いてみると幼虫が緑だからか、「みどりいろのちょうちょになるんじゃない?」という声も聞かれました。

 ある日の朝、サナギの1匹がアゲハチョウになっており、子どもたちが驚きの声をあげていました。「虫かごの中では狭そうだから逃がしてあげようか?」ということになり、そらぐみの窓から逃がす事にしました。サナギがちょうちょになった日、散歩に行くと偶然アゲハチョウが飛んできて、「あっみんなのちょうちょだ!」と子どもたちがうれしそうに追いかける、かわいらしい姿が見られました。次の日もサナギから2匹のチョウチョが羽化し、保育園から飛び立っていく姿をみんなで見守りました。『はらぺこあおむし』の絵本も子どもたちのお気に入りとなり、「外であおむし(のキャラクター)を見かけた時に、『これはきれいなちょうちょになるよ!』と言っていました」と保護者の方からお伝え頂きました。また、図鑑のちょうちょのページを見て、アゲハチョウを指さし、「これがほいくえんのちょうちょだよね!」という声も聞かれ、幼虫からチョウチョに至るまで、子どもたちのイメージが繋がった事を嬉しく思いました。あおむしのように、子どもたちも、たくさん食べて元気に園生活を過ごしてほしいと思っています。





(とつか乳児保育園 多田もとみ)