1月16日(水)
一昨年の3月11日、東北地方日本海沿岸を襲った巨大地震、津波では、とても多くの犠牲者が出てしまったことはみなさんもご存じだと思います。地震や津波の被害だけではなく、そのことによって引き起こされた「原子力発電所事故」によって、今もなお、もともと住んでいた場所から2年もの間、避難生活を余儀なくされ、屋外に出ることを制限されている人たちがいることを私たちは忘れてはいけません。
横浜YMCAでは、震災の直後より、現地に行って復旧支援等のボランティア活動に取り組んできた他、福島県いわき市内の保育園・幼稚園の子どもたちを安心して外遊びができる環境がある、静岡県富士宮市の「富士山YMCAグローバルエコビレッジ」に招待して、思う存分外遊びをするお手伝いを、スイスのチューリッヒに本社を置く「クレディ・スイス銀行」の支援を得て実施してきました。今回実施したのは、いわき市内の「清風幼稚園」の年長児21人と先生方3名のキャンプ。運営のお手伝いで参加したのは、YMCAホサナ保育園の齋藤園長、金沢八景YMCA保育園の迫主任保育士、YMCAかわさき保育園の板倉保育士、そして私、YMCAたかつ保育園の野澤でした。
清風幼稚園の皆さんは、朝いわき市を出発し、常磐線特急電車と東海道新幹線を乗り継いで静岡県までやってきました。上野駅から東京駅への移動、YMCAのスタッフも上野駅までお迎えにおもむき、乗り換えのお手伝いをしましたが、富士山YMCAに到着したのは、午後3時を回っていました。それでも、さっそくみんなでキャンプ場内の広い草原へ飛び出していきました。東京ドームの9つ分もある富士山YMCAですが、ついたとたん外へ飛び出していき、その半分の広さはもう走り回ってみたのではないでしょうか。キャンプが始まる前々日には、神奈川県内でもとてもたくさんの雪が降りましたが、富士山YMCA周辺ではどうやらさほど雪は降らなかったと見え、日影にうっすらと雪が残っていた程度、みんなは太陽が西の山の端に隠れて回りが真っ暗になるまで、遊びました。
夜、お風呂に入った後、暖炉の火でマシュマロを焼き、暖めた朝霧高原の牛乳を飲んでから休みましたが、その頃には日中は曇っていた空を、満天の星が輝いていました。
(YMCAたかつ保育園 野澤ひらく)