6月11日(月)スティーブン・リーパー氏講演会「Project NOW! 反核運動と日本の役割」と題して実施しました。リーパー氏は、広島平和文化センター理事長であり、2020年に核兵器を廃絶する「2020 vision」を掲げて活動中です。
講演の内容は、核保有国が核禁止条約にサインを拒む背景に、戦争文化・武器製造産業があること、またヒロシマ・ナガサキの被爆経験がある日本が唯一世界を牽引できる平和のリーダーになりうる立場にあり、地雷廃絶キャンペーンが国家間の条約締結に貢献した経緯から、核兵器廃絶についても市民が声をあげていくことの大切さなどを語ってくださいました。11日は奇しくも東日本大震災を憶える日でした。核産業は原子力発電所も核兵器も作ります。世界は、日本が脱原発に向かうか、再稼働の方針をとるかを注目しています。参加者にとっては、一市民として核のない世界のために今―NOW!行動を起こしたり、「地球」という視点を普段の生活に取り入れたりしてみようと思うきっかけの日になりました。
講演終了後、会場ではアートを通してより多くの人に核問題について考えてもらうため、核兵器に関するガイドブック『NOW!』の販売に多くの人が並び、リーパー氏のサイン会も行われました。(来場者数23人)
(国際地域事業 三宅晶子)