子育てランドとはYMCA保育園から毎月発信する子育てに役立つ情報です。各保育園の専門職員の現場での経験をもとに、すぐに役立つ「豆知識」をご活用ください。
夏バテ回復に一工夫
今年の夏は35度を超える猛暑が続き、9月に入っても厳しい残暑が予測されていますが、夏バテの原因は主に2つに分けられます。
一つは、暑さが原因で食欲不振になり、栄養不足からだるさを感じることです。
もう一つは冷房が原因で身体が冷え、外気との温度差についていけなくなりだるさを感じることです。
暑さで食欲が低下するこの季節には、保育園の献立を作成する時に、食べやすさを優先したメニューを取り入れるように心掛けています。
子どもの好きなカレーや丼ものなど、箸の進むものや、のどごしの良いそうめんなどを中心に、副菜には酢の物や即席漬など、体温を下げる効果のある野菜を組み合わせています。
味付けにも工夫をして、ニンニクやショウガを少し加えてあげると食べやすくなり、食欲増進・疲労回復の効果もあります。例えば、豚肉をニンニク、ショウガ、塩につけこんでから、タマネギと一緒に炒めた「塩だれ豚」はアルクの子どもたちや職員にも人気があり、残暑の時期にお勧めのメニューです。また、いつもの料理をカレー風味にアレンジしてみたり、そうめんに豚肉やナスなどの具を入れたりするのも、偏りがちな栄養を補うちょっとした工夫です。
暑い中での調理は大変ですが、ぜひ家庭でもいろいろと工夫して、子どもたちが元気に毎日を過ごせるようにしてあげてください。
(YMCA山手台保育園アルク栄養士 永井里奈)