2010年7月27日火曜日

弱視体験~盲導犬と共に歩く~

YMCA健康福祉専門学校・公開セミナー「自分らしく生きるために」~盲導犬と共に歩く~
 
7月10日(土)に本校、介護福祉科の学生30名と市内在住の一般の方々6名にご参加いただき公開セミナー「自分らしく生きるために」~盲導犬と共に歩く~を行いました。第1部は「対象理解」として本校介護福祉科講師の古畑俊子先生から視覚の役割と視力・視野を中心に、明るさの感じ方、眼の病気などについての講義の時間を持ちました。また、厚木市在住で視覚障がいがあり実際に盲導犬と共に生活をされている金子孝吉さん(写真左)を講師としてお迎えし、当事者としての体験談と盲導犬との生活について様々なお話をしていただき、ともに考える機会を持つことができました。その人の立場になって考えることの大切さは、参加者全員、気づいてたと思うのですが、視覚障がいのある人との対応方法や諸注意事項など当事者だからこそ聞くことのできるお話は、私たちにとって大変貴重な気づきが与えられました。目が見えない人の多くは、口頭で説明されても実はほとんどわからないそうです。実際に連れて行って欲しいと思う時があるそうです。また、盲導犬は、ハーネス(人と盲導犬をつなぐ器具)を外すと普通の犬に戻るなど、盲導犬にもONとOFFがあるということなども知ることができました。第2部では点字や弱視体験の他に盲導犬と共に教室内を歩くなど実際に盲導犬に指示を出しながら体験をさせていただきました。「見えない世界」を体験することは、見えることが当たり前の私たちには、本当に大変貴重な学びでした。不自由さのある人への配慮ある行為は、まず知ることから始めることが大切ですね。
(YMCA健康福祉専門学校 樋口浩一)