4月3日(土)に、鎌倉YMCAが事務局を務める「鎌倉車いすと共に歩む会」の春の行事「鎌倉霊園での桜見物、鶴ヶ岡八幡宮、段葛散策」に同行しました。 吹く風は少し冷たかったですが、雲間からは青空が見え、ぽかぽかとした陽気の中でのお花見となりました。まず鎌倉駅から路線バスに乗って鎌倉霊園へ向かい、霊園内の桜並木をくぐりながら、ちょうど満開になった桜の木々を見ながら歩くことができました。その後再び路線バスで鶴岡八幡宮に向かい、昼食の後、先日の強風で倒れた大銀杏を見学。ニュースで知れ渡ったこの件で、銀杏の周囲は大変な人だかりになっていました。その後、鎌倉市川喜多映画記念館を見学。観光客でにぎわう段葛を経由して鎌倉駅に戻り、解散となりました。
今回の行事では、鎌倉駅から路線バスを利用しましたが、この行事の目的の一つにこの「路線バスでの移動体験」がありました。共に歩む会に参加している車いすの利用者も、ノンステップバスが普及したとはいえ、初めて路線バスを利用する方が大半で、バスは普及しても実際に障がいをお持ちの方が利用しやすい交通機関になっているかどうかまだまだこれからのように見受けられました。車いすと共に歩む会の会長で、鎌倉YMCAの運営委員でもある宮崎さんも、「車いす利用者にとっての体験だけでなく、それを受け入れる路線バス運転手の体験、一般の乗客の方々の体験につなげていくことが今回の行事の目的」とおっしゃっていました。そういった意味では、路線バスの運転手のとまどい、他の乗客の心配りを感じることができた行事となりました。
(鎌倉YMCA 大塚英彦)