2010年4月3日土曜日

総主事コラム「こもれび」2010年4月

「希望の歌声」

君は愛されるため生まれた
君の生涯は愛で満ちている
永遠の神の愛は
われらの出会いの中で実を結ぶ
君の存在が 私には
どれほど大きな喜びでしょう
君は愛されるため生まれた
今もその愛受けている
(作詞・作曲イ・ミンソプ)

3月20日に湘南とつかYMCAホールで、厚木の教会と横浜YMCAに連なる5つのゴスペルクワイヤによる100名を超える歌声を聴いた。昨年11月に行われた横浜YMCA創立125周年記念ゴスペルミュージカルを機に、新たに誕生した3つのクワイヤは、結成後わずか4カ月弱の練習期間だが見事な歌声だった。創立125周年事業は、創立150周年に向けて「こころをむすび、思いをつないで」きた。その思いを未来に繋ぐ、子どもたちのキッズゴスペルが3クワイヤあるのが嬉しい。未来に繋がる子どもたちの透き通った声と元気に体を揺らし賛美する姿は満員の会場の会衆の心に響いた。最後に全員で歌った「オーハッピーディ」は、小学生の子どもがソロでリードする声にあわせて会衆全員が賛美した。それは幼い子どもの輝きに愛を注ぐ会衆の姿のように見えた。そして愛を注いだ会衆も輝いて見えた。子どもと会衆の応答から会場はあたたかい雰囲気に包まれた。子どもたちだけで歌ったゴスペル「君は愛されるため生まれた」の詩が、重なって見えた瞬間だった。子どもの虐待のニュースが続く昨今。新学期を迎えるこの時、このゴスペルのように「今もその愛受けている」と子どもたちに伝えたい。
(横浜YMCA総主事 田口 努)