2014年10月24日金曜日

お米を育てました

YMCAとつか乳児保育園 稲刈りのご報告
 YMCAとつか乳児保育園では、管理栄養士、栄養士、調理師による手作りの給食を実施しております。
 主食のお米は、岐阜県加茂郡で米作りをしている「福地ハイランズ」さんが、毎月届けてくださいます。こちらのお米を育てるのに使う肥料は、なんと米糠と大豆のみ。しかも、米糠、大豆についても放射能測定をするという徹底ぶりです。
 「できるかぎり農薬を使用しない農法を」とのお考えから、殺虫剤、殺菌剤を使わない稲作を、18年間貫いておられます。
 生産者にとっては、通常のお米作りに比べ、収穫までに大変な労力を要する農法ではないかと思います。同時に、お米の生命力が存分に発揮される農法ではないかと感じさせられます。
 毎月、お米の包みに、福地ハイランズ代表者・山田正隆さんからの購入者に向けてのおたよりが同封されます。そこには、お米1粒1粒への思いが溢れるばかりに込められています。それを通して、自然との向き合い方や、人間という存在の小ささ、更には平和、命の尊さといった、普段の生活を送る中で忘れがちなことを、考えることができています。
 今年の春、おたよりと共に、発芽処理済みの「種もみ」を同封してくださいました。それをおたよりにあった指示の通りに、水に浸けていたところ、数日後、小さな、可愛らしい芽と根が出てきました。それを山田さんにお伝えしたところ、後日、「黒米」、「コシヒカリ」、「お楽しみ」の3種類の稲の苗と、田んぼの土を郵送してくださったのです。
 さっそくバケツに苗を植え、バケツ稲の成長を見守る日々が始まりました。
 夏、苗に、白い花が咲きました
そして秋、稲刈りを行いました


見事に、首を垂れた、ずっしりとした稲が収穫できました

 次は、脱穀です。収穫感謝祭の礼拝の後、秋の実り、命に感謝し、皆で大切にいただきたいと思います。
 一粒一粒が宝物のように尊く輝いて見えるのは、稲から小さな芽を出す姿を見た事や、すらりとした苗から、立派な穂を付けた稲へと成長する姿を見守り続けたことも関係しているのかもしれませんね。
(YMCAとつか乳児保育園 栄養士 金山千晴)