9月14(日)にYMCA ACT(横浜校)の職員やボランティア、英語講師を中心とするメンバー計10名で宮城県や福島県の東日本大震災被災地域視察ツアーに参加しました。昨年は宮城県北部の南三陸町や石巻地域を中心に訪問しましたが、今年は宮城県南部の山元町や福島県浪江町等の沿岸部を訪れ、警戒区域の通行止めエリア直前まで行き現地の様子を見てきました。
被災地では除塩が完了した美しい黄金色の田園風景もあれば、津波の来ない場所へ建設中の常磐線も見られ、3年半経ち、進んだ部分と進行途中の部分を比較しながら見ることができました。また福島では、警戒区域に近づくにつれ人気が少なくなり、営業を停止し窓に板張りをした多くの店舗や、伸びたままの雑草地帯を見て、放射能という大きな問題により変わってしまった町の風景を目の当たりにしました。
後半には、山元町のいちご農家を訪問し、一時は再建を諦めかけたけれど横浜YMCAの専門学校生を中心とした多くのボランティアに助けられ、前に進むことができたという生の声を聞き、同じYMCAの仲間の活躍により復興の手助けができたという喜びを共に感じることができました。
今回のツアーでは、仙台YMCA職員だけでなく地元出身の仙台YMCAワイズメンズクラブメンバー(ボランティア)の方々にもツアーに同行してもらい、移動中も現場の様子を見ながらタイムリーに解説を入れてくださり、より一層深く被災前と被災後の様子を感じ、学ぶことができた一日となりました。
多くの方々のご協力により今年も実りあるツアーを実施することができ、ここで学んだことを横浜の地でも広く発信し、継続的に東北の支援に繋がる取り組みをしていきたいと思います。
(YMCA ACT 鈴木あき子)