2014年9月19日金曜日

へいわってすてきだね

YMCAつるみ保育園平和の取り組み(絵本)のご報告
 「へいわってなにかな。ぼくはかんがえたよ。」 帰りの会での読み聞かせに子どもたちは耳を澄ませました。
 8月の平和への取り組みとして子どもたちに『へいわってすてきだね』(ブロンズ新社 安里有生・詩 長谷川義史・画)という絵本の読み聞かせを行いました。戦争の悲惨さ、恐ろしさばかりが強調された本ではなく、優しい絵とあたたかい文章が印象的な絵本を選びました。“おともだちとなかよし”、“かぞくがげんき”、“おなかがいっぱい”、など日常の中の何気ない幸せに気づき、平和な世界であることの大切さを考えさせられます。幼児クラスの子どもたちは、じっと絵本を見つめ、聞き入っていました。

読み聞かせの後にはぞう組(5歳児クラス)が集まって改めて“平和”について考えてみました。「平和ってどんなこと?」という保育者の問いかけに「鉄砲なんて持たないこと」「戦わないこと」と初めのうちは戦争を連想した声が多く聞かれましたが、次第に「家族と一緒に旅行に行くこと」「ご飯をみんなで食べられること」という自分たちの身近な幸せを話す子が出てきました。なかなか言葉が見つからない子も、周りの友だちの意見に深くうなづいたり、「一緒だ」と呟く姿が見られます。「歌をうたうこと」「嘘を隠さないこと」「好きな人にプレゼントすること」など、子どもたちが考えた平和への願いはあたたかい優しさに溢れていました。
この夏は、子どもたちが自分の等身大の絵を描き、平和を願って海外のお友だちの絵と一緒に飾る取り組み(YMCAこども絵画展)も行いました。これからも子どもたちと一緒に平和について考える機会を持ち、私たちにできることをしていけたらと思っています。
(YMCAつるみ保育園 関口美帆)