平和ってなにかな
ぼくは、かんがえたよ
お友だちとなかよし
家族が、元気
笑顔であそぶ(中略)
おなかが いっぱい(中略)
やさしい心が虹になる
平和っていいね
みんなの心から
平和がうまれるんだね
戦争はおそろしい
「ドドーン、ドカーン」
爆弾がおちてくるこわい音
おながすいて苦しむ子ども
家族がしんでしまって泣くひとたち
ああ僕は平和なときにうまれてよかったよ
この平和がずっと続いてほしい(中略)
これからもずっと平和が続くように
ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ
(沖縄久部良小 安里有生)
日本で唯一、戦場になった沖縄。与那国の小学1年生の詩だ。昨年の沖縄全戦没者を悼む式典で本人が読んだ。その素直な言葉が大人たちを動かし絵本になった。人気絵本作家の長谷川義史さんが絵を書いた。中国、韓国、日本の絵本作家も「平和ってどんなこと」という絵本を書いた。「お腹がすいたら誰でもご飯がたべられる」「おもいっきりあそべる」などと書かれている。
この絵本を読んでもらった子が、福島の子どもたちが外で思い切り遊ぶための支援キャンプの募金をお母さんとした時に「思い切り遊べないってことは平和でないってこと。これは平和の募金だね」と言った。遠い世界で命を失う戦争だけでなく、身近な日本でも平和と言えない命が脅かされることがあるのだと教えられた。
みんなの心から平和が生まれる。ぼくは、ぼくでできることから平和を創っていこう。
(横浜YMCA総主事 田口努)