2014年度横須賀YMCA英語学校の夏の短期講習のひとつとして7月30日(水)~8月1日(金)の3日間で、「English アウトドア3日間」というプログラムが実施され、年中から小学6年生までの子どもたち12名が参加しました。
毎日10時から17時までの長時間にわたるお預かり保育のプログラムで、フィリピン出身のAkkie先生、リーダー、お友だちとアウトドアの活動を楽しみました。
1日目は東京都品川区勝島にある、しながわ水族館を訪れ、東京近海で生育する生き物たちや世界の海からやって来た生き物たちについて見学しました。華麗な演技のイルカのショー、ユーモラスなしぐさが可愛いアシカのショー、水族館のダイバースタッフによる「トンネル水槽」での迫力満点な餌付のショーなどもじっくり見物して楽しむことができました。
真夏の強い日差しの中、水族館の中はまるで海の中に入り込んだよう。特にトンネル水槽の中は右を向いても、左を向いても、上を見ても、900匹もの魚たちが気持ちよさそうに泳いでいます。時々現れる大きなカメ、エイ、サメ、などが目の前をゆっくりと通りすぎていき、子どもたちも大興奮でした。ふれあい水槽コーナーでは、水の中に手を入れると小さな魚たちが手の周りに寄って来て、手の表面の古い角質を食べてくれる、というふれあい体験ができ、しばらく両手を水の中に入れていたこどもたちは、「くすぐったーい。」「なんか、手の肌がすべすべになったよー。」と喜んでいました。
2日目は京急線で横須賀市内の京急長沢駅から歩いて30分くらいの歩いたところにある「津久井の里山」へプチハイキングに行きました。「津久井の自然を守る会」のボランティアの皆さんから、普段は一般の人が足を踏み入れることができない「鬼ヶ谷(おにがや)戸堰(とせき)」の敷地の中を案内していただき、横須賀市内で自然が豊かに残る津久井の里山の植物たちの様子を紹介していただいたり、「津久井の自然を守る会」の活動について、自然の中のゴミの不法投棄問題やホタルやカエル、トンボなどが生育する地域であることなどのお話を伺ったり、会の皆さんが3年目の活動として取り組んでいる“田んぼ作り”ですくすくと成長している稲の様子を見せてもらったり、時おり私たちの周りを優雅にひらひらと飛んでいく大きなアゲハ蝶を追いかけたりしながら、身近な里山の大自然を目や耳、肌でじっくり体感しました。
自然の中の木陰で食べたお昼ごはんはとてもおいしかったです。YMCAに戻ってからは、この津久井の里山で採れたドライフラワーを使って写真のフレーム作りをしました。皆、それぞれ味のある素敵なフレームが出来上がりました。
また、この日は前日訪れた「しながわ水族館」で見た様々な海の生き物について英語で復習をしました。最後にみんなで行った英語ビンゴゲームでは、英語で呼ばれた生き物が各自作ったビンゴシートの縦・横・斜めに4つ並んだら、最後にお菓子をもらえるので、みんな真剣に先生の口から出てくる英語に耳を傾けていました。
3日目は横浜市西区のみなとみらいへ足を運びました。最初は、独立行政法人国際協力機構「JICA横浜」を訪問しました。建物内の国際展示コーナーでJICAが世界各地で行っている緊急支援の様子を見学したり、世界各国の楽器に触れながら世界の音楽文化を体験したりしました。
会場には大きな手作りの世界地図が貼ってあり、「Akkie先生が育ったフィリピンって国はどこだろう?」とAkkie先生とも少しずつコミュニケーションをとる機会も持てるようになってきました。
午後からはいよいよパシフィコヨコハマ展示ホールでのヨコハマ恐竜展見学です。横浜でのこの夏の特別企画の展示イベントということもあり、会場は他の家族連れのお客さんでいっぱいでした。トリケラトプスのこどもからおとなまでの頭蓋骨の標本や世界最大級のティラノザウルスの骨の標本、そして標本を基にして作られた実物大の動く恐竜ロボットとの迫力満点な遭遇に年中、年長の子どもたちはちょっとびっくりしたかもしれません。ロボット工場コーナーでは恐竜ロボット作りなど楽しい体験コーナーもありました。子どもたちにとって大人気の恐竜との出会いに、今回参加したYMCAの子どもたちも大興奮だったと思います。
ほとんど日本語を話さないAkkie先生の英語を聞きながらの3日間のアウトドアでしたが、皆さんにとってはいつもとちょっと違うアウトドアだったかもしれません。6年後の東京オリンピックの年、参加した皆さんの中で、日本語が分からない外国人のお客さんに横浜-横須賀の街を英語でご案内できるようになっている人が一人でも多くいるといいな、と思っています。
さあ、次回の冬休みのパッケージはどこに行こうか、今からとても楽しみです。
(生涯学習部 佐々木美智)