2014年7月10日木曜日

総主事コラム「こもれび」2014年7月

「心ときめく夏」

「がんがん」
青い空の下で
君に出会えたこと
これはとってもすごいことなんだ 
でっかいことなんだ
風に流れる雲を
一緒に見ていたこと
これはとってもすごいことなんだ
ぜったい忘れない
だから つまずいて
すっころんで
ひとりぼっちさみしくて
涙ぽろぽろでも
だいじょうぶ がんばれる
がんがん生きてやる
(YMCAキャンプソング)

 この夏も7000人の子どもたちが横浜YMCAの水泳や体操、デイキャン、キャンプなどに参加する。全国、全世界のYMCAの参加者を合わせると100万人を超える子どもたちが新たな出会いと体験の夏を過ごす。
 学校の友だちとはちがう仲間と出会い、数日を共に過ごす。毎年、夏や冬だけ出会う子もいる。それでも知った顔がいると嬉しい。知っているリーダーがいればなおさらだ。
 初めて会った友だちが名前を呼んでくれたり、初めてできた技に「できたね」「やったね」「すごいね」「楽しかったね」と声をかけてくれる数日を過ごすと、最終日には「また会おうね」と再会を願いながら別れを告げる。ありふれた日々のようだが「それはとってもすごいことなんだ。でっかいことなんだ」とこの詩は教えてくれる。
 ある体験の達成感を仲間と共有し、共感する機会は子どもたちの生きる力を育み、人とかかわる力、社会性を育む。
 作者不明のこの詩は、YMCAのキャンプソングとして歌い継がれ、歌うだけで、出会った仲間を思い出す。そんなわくわく、どきどき心ときめく夏を過ごしてほしい。
(横浜YMCA総主事 田口努)