5月のテーマは「発見する目と芽」、私たちの地域に“目”を向けること、生命の息吹“芽”を発見すること、二つの“め”をキーワードに活動しました。
今回は、その中でメインのプログラムだった「発見探険」についてご報告します。一週間、1,2年生チームと3,4,5年生チームに分かれて町探険をしました。
<1, 2年生チーム>
発見するもの:お花、公園、コンビニエンスストア、飲食店
探険するエリア:金沢八景⇔金沢文庫、金沢八景⇔六浦
いつも引っ張ってくれている、お兄さんお姉さんがいませんでしたが、バディーを組んで周りの人への思いやりを持って上手に歩いていました。「もっと端によって!」いつもは声を掛けてもらう側の2年生がリードする姿が新鮮でした。
「僕が通っていた保育園だ!」「私の家が見えた!」「このお店から良いにおいがする!」
「こんなところに公園があるんだ!」「ローソンより、サンクスの店員さんの制服の方がカラフルでかわいい!」と、独自の発見する目がありました。
学童に戻ってから、ふりかえりとして、発見したお花で名前が分からなかったものは図鑑で調べました。中には、リーダーよりもお花に詳しい植物博士もいました。
発見したコンビニとその特徴、発見した飲食店の名前とそこで食べられる物を、イラストを描いてまとめました。
みんなの前で初めて発表をする子がいましたが、緊張しながらも自分たちの発見したものを報告してくれました。
<3,4,5年生チーム>
発見するもの:地図記号表示施設、道路交通標識、海抜表示
探険するエリア:金沢八景⇔称名寺、金沢八景⇔野島公園、金沢八景⇔横須賀スタジアム
どこかにお出かけする時は、いつもはリーダーが先頭に立ちますが、今回は“探検”要素を重視して、地図をもとに自分たちで道を選択して歩きました。
「あ!私の生まれた病院だ!」「この道を抜けるとここに繋がっていたんだ!」「神社とお寺の違いはお墓があるかないかなんだ!」と、思わぬところでの発見もありました。
調べた範囲の中で、海抜が最も高かったところは、称名寺の9.5m。海に近くても海抜が高いところもあるという発見から、津波対策への気づきも得ることができました。
1,2年生に比べ、探険範囲が広かった3,4,5年生。途中疲れも見えましたが、2時間掛けて普段の活動の中では見られない景色や場所を見ることができ、満足げで学童に戻ってきました。
みんなの前に立って発表をする姿は、1,2年生以上に緊張しているように見えましたが、たくさんの発見の目があったことが伝わる発表でした。
普段歩いている道や遊んでいる公園でも、意識しないと気付かないことも、視点を変えてみると新たな発見があります。
“発見する目”に意欲と好奇心を感じることができたプログラムとなりました。
(金沢八景YMCA学童クラブ 渋谷萌子)