2014年5月29日木曜日

今年も自然の恵みに期待して

YMCAとつか保育園 田んぼ活動のご報告
 今年も毎年行っている田んぼ活動が始まりました。
 1年を通じて、農作業の体験と自分たちで育てた食物を食べる大切さを学びます。又、田んぼでの泥んこ体験などを通して、自然の土や風、ぬくもりを肌で感じる機会を大切にし、子どもの豊かな情緒を育むことを目標としています。
 子どもたちだけでの田んぼ活動は難しい為、大人の力が必要となり年長児とその保護者の方々に協力をいただき、保育者とともに取り組んでいます。
GWあけの土曜日。この日は風があるものの、田んぼ作業にはちょうど良いお天気となり、日頃体験できない活動を楽しもうと、たくさんの親子が参加してくださいました。
子どもも大人も足袋を借りて履き替え準備万端。赤や青と、ちょっと格好良い乳児用の足袋もあり、小さな子どもたちも家族みんなで田んぼの整地作業を楽しめます。
 4月は芽を出した草を取る、田起こしが行われました。
 今回は、稲を田んぼに植える前に、土をこねて柔らかくしデコボコを無くす“代掻き”という作業を行いました。
 まずはお父さんたちが、田んぼに入り、三本鍬で泥の塊を崩していきます。最初は田んぼの周りからじっとみていただけの子供たちでしたが、「応援してくれ~」の声に「がんばれ、がんばれ」と賑やかな声が田んぼ中に響き渡りました。
 お父さんたちの力仕事が終わると、子供たちの出番です。崩した泥を足で踏みつけ、細かくしたり、動き回ることで泥のぬかるみが泥水に変化していきます。
 最初は、「泥がぬるぬるして気持ち悪い」「汚れるのが嫌だ」と田んぼの中に入るのを躊躇していた子どもたちですが、「大丈夫だよ」「一緒に入ろう」と保護者の方に声をかけてもらい
ソロリソロリと入っていきました。
 ドロドロでさらにゴツゴツと泥の塊があり足場が良くない田んぼ。手をつないでみたり、1人で歩いてみたりするのですが、足が泥にはまって抜けなくなったり、バランスが取れずにお尻や手をついてしまう子もいました。一方、バランスよく田んぼの中をザクザクと歩き回る子もいますが、みんな気づかないうちに顔や腕、服にも泥が飛んでいました。
たんぼにお散歩に来た方々も、ドロドロの子供たちの様子に「あらあら~」といった感じでしたが、田んぼの中で遊んでいるだけではなくおいしいお米を収穫する為に大切な仕事なんです。
 次第に泥の感触にも慣れ、ドロドロの姿の子にも見慣れてくると、いつの間にか田んぼの中で、大人子ども関係なくお相撲ごっこが始まり全身真っ黒な人が続出。
キャーキャーいいながらも、親子の触れ合いを楽しめた1日ではなかったでしょうか。
(とつか保育園 堀口真鈴)