2014年3月31日月曜日

真の平和とは何か

鎌倉YMCAスティーブン・リーパーさん懇談会の報告
 3月29日(土)鎌倉生涯学習センターにてスティーブン・リーパーさんが出版されたご本のお話を聞き懇談する集いを実施いたしました。参加者数は、41名、教室はほぼ満員となりました。
今回は、横浜YMCA130周年プログラムとして、鎌倉YMCA運営員会で準備をしてきました。本のタイトルは、「日本が世界を救う-核をなくすベストシナリオ-」です。核なき世界を目指す視点と指摘について書かれており、そのことについてのお話を伺いたく今回、企画いたしました。

現状として、若者を中心に地球人としての意識が高まっているが、一方では、世界的に右傾化の流れもでていることに警鐘されていました。日本の豊かさは、アメリカの暴力の上に成り立っており、決して真の平和ではない。このことは、私たち日本人として非常に重い言葉と受け止めました。
戦争文化と平和文化があり、平和文化のリーダーは、日本が担うべきだと力説されていました。核爆弾の落された広島の意味は、「戦争をやめよ」長崎の意味は、「宗教の闘争をやめよ」、福島第一原発の事故のあった福島の意味は、「健康と安全より利益を優先することをやめよ」というメッセージは、非常に印象に残りました。
懇談会には、鎌倉にある多くの団体が参加しました、横浜YMCA対人地雷をなくす会、鎌倉車いすと共に歩む会、ワイズメンズクラブ以外では、湘南YWCA、鎌倉被爆者の会、ぐるぅぷ未来、九条の会、岐れ路の会となります。それぞれの団体での目的・理念は違いますが、子どもの未来のためにという思いは共通しています。スティーブンさんは、現在は核を廃絶するか、各国が持つようになるかの分岐点だとお話をされました、私たち参加者・団体へ使命、役割を与えられたように感じました。ボランティアの人の思いが人と地域を国をも動かす力となります。YMCAでは、色々な世代の方がおり、共に学び、行動し平和文化を創ろうとしています。ひとりひとりの思いを持って平和文化を作り上げていきたいと思います。
(鎌倉YMCA 添谷 憲一)