3月の聖句
希望はわたしたちを欺くことがありません。
わたしたちに与えられた聖霊によって、
神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。
(ローマ信徒への手紙 5:5)
厳しい寒さが続く冬が、終わりを告げようとしています。数十年ぶりという大雪に見舞われた私たちの町も、そこここに春の息吹が感じられるようになります。そしてまもなく年度末を迎えます。みんな、ひとつずつ歳をかさねました。ホサナを卒園して小学生になる子もいます。
ホサナに残る子も、新しい1年の生活が始まります。1年の区切りを迎えようとしていますが、今年も子どもたちは神さまに守られてみんなすくすく、元気に育っています。
聖書のローマ信徒への手紙の中で、希望は苦難の中に見いだすことができるとされています。ただし、苦しみや困難にあった時に「誰かがきっと助けてくれる。」といった期待や、「きっとどうにかなるさ。」という楽観的な気持ちを指して「希望」というのではないとしています。苦しみや困難に出会うことで忍耐することを知り、忍耐を重ねることが希望につながるとしています。それは、そうして苦難に向き合っている時こそ、私たちが神さまの存在と向き合っている時であり、神さまが私たちを守ってくださっているからです。神さまに守られていることを意識することが、私たちにとっての希望にほかなりません。
子どもたちは、1日1日を一生懸命に生きています。毎日、泣いたり笑ったり。喜んだり悔しがったり。さまざまな出来事に出会いながら生きてきました。日々の一つひとつのできごとが、子どもたちの成長に与える影響が大きいと言うことが、よくわかります。
子どもたちの毎日の生活が、そして卒園していく子どもたちはこのホサナの5年間の生活が、喜びと希望に満ち、将来への糧になることを祈っています。
(YMCAあつぎ保育園ホサナ 野澤ひらく)