2014年1月22日水曜日

福島を忘れない

鎌倉YMCA福島第一原発事故避難指示区域「飯舘村応援イベント」の報告


1月12日(日)神奈川県鎌倉市福祉会館にて「飯舘村応援イベント」が実施されました。このイベントは鎌倉に震災銭湯をつくる会が主催、飯舘村味噌の里親プロジェクト共催、鎌倉YMCA、横浜YMCA対人地雷をなくす会の協力により行なわれました。

初めに映画「飯舘村の母ちゃんたち」のダイジェスト版の上映が行なわれ、その後古居監督の解説とゲストとして飯舘村で味噌づくりを行なってきた菅野栄子さんがお話ししてくださいました。放射能の勉強もよくされている菅野栄子さんは、知れば知るほど自分が生きている内には飯舘村には帰れないだろうとの思いを強くされており、「帰りたいけど、帰れない! こんな避難民の気持を鎌倉の人にも、東京の人にもわかってほしい」の言葉がとても胸に残りました。映画については、「映画に撮ってもらえたことは私にとっての財産」と笑顔を見せ、「原発事故で家族もばらばらになり、生活は一変してしまったが、後ろ向きなことを言っていても仕方ない。放射能のお陰で、こうして新しい方々とも出会えてよかった」と、逞しい母ちゃんの言葉を聞け、参加者たちは大いに元気と勇気をもらいました。

後半は、味噌作りワークショップ。飯舘村の佐須の田舎味噌を種味噌(2011年の原発事故が起きる前まで福島県飯舘村佐須地区の農産加工グループのみなさんがつくっていた手づくりみそ「さすのみそ」が種味噌)として、40名の参加者がにぎやかに、ソーラン節を歌いながら味噌づくりを行ない、できた仕込み味噌の一部を飯舘村味噌の里親プロジェクトに寄付。このお味噌は熟成させてから仮設住宅での催しや次の味噌を増やす活動に使われるそうです。

来年の今頃に作った、味噌が食べごろになるとのことで今から待ち遠しいです。
(鎌倉YMCA 添谷 憲一)