金沢八景YMCA保育園では、月に1度、行事の予定と共に子ども達の1ヶ月の成長の振り返りや、来月の保育のポイント(視点)などを園便りに載せて、ご家族の皆さんにお配りしています。今日は、園便りの一部、「ぶどう通信」をご紹介します。
≪ぶどう通信≫
年末の忙しい時期になりました。
1年の締めくくり・・・、というよりも1年の後始末やら何やらで、この時期は大変ですよね。
それに加えて、クリスマス会に忘年会、年末年始の挨拶回り。・・・あっ、年賀状にお年玉の準備もしなきゃ。
また、こういうときに限って家族が体調を崩したりして、看護や介護で大忙し。
「もーーーぉ!!」って、イライラ気分になります。
ところで、年末に限らず1年を通じて、1日の中で皆さんが一番イライラ気分になりやすい時って、どの時間(場面)ですか?
仕事の時ですか? 家族と居る時ですか??
家族と居るときが一番イライラするのは、ちょっとつらいですね。
保育園保護者の皆さんや、子育て支援に遊びにいらっしゃるママたちから良く聞くのは「朝起きてから登園・登校までの1~2時間」ですが、「仕事が終わって疲れている中、急いで帰って夕食の仕度をしようという時に限って、子どもが言う事を聞かない!! って場面が一番イライラする」という方もいらっしゃいました。子どもがグズりだす時って、決まって忙しい時間・・・。「急いでいるのに、どうして言うこと聞かないのよ!!」ってイライラ気分になります。でも、この「忙しいときに限って子どもがグズる」のには訳があるのです。
当たり前なことかもしれませんが、子どもは「いつも、ワタシだけに注目していてほしい」と思っています。「仕事なんか行かないで、家事なんかしないで、片時も自分と離れず一緒に居て欲しい」と思っています。
これは、私たちが動物である証拠なのです。
脳(無意識・本能)が、「子どもの間は、親の保護の下にいないと、生命の危機があるよ」と言っているのです。動物脳には「親離れするまでは、決して親の下を離れないように」とインプットされているのですね。まさに生きる力=本能です。
・・・なのにパパとママは、ワタシをソッチノケで、朝の支度や仕事の準備をしている。 これは大変一大事!! 生命の危険があるぞ・・・
と子どもの脳は危険信号を発信し、少しでも自分に気持ちを傾けてもらうにはどうしたら良いんだろう?と『脳が勝手に考えて』、朝起きないとか、ご飯を食べないとか、「ヤダヤダ」というとか、着替えをしないなど様々なパターンでパパ&ママを困らせ、注目させようとしているのです。
→『脳が勝手に考える』というのがポイントです!!
子どもが悪いんじゃないんですよ。
動物の名残り、つまり、脳がそうさせているのですから、本気で子どもを怒らないでね。
じゃあ、どうしようか?
赤ちゃんのうちは、言語コミュニケーションが難しいし、長期記憶もできないので、ただただ見守るとか、散歩に出て(=その場を離れて)、『とにかく気分を切り替える』という方法を使いますが、少し大きくなって言葉がわかるようになって来たら、「前以てのお約束」なども効果があります。
例えば、
「お仕事から急いで帰ってくるから、帰り道は電車に乗って帰ろうね」とか「明日の朝ごはんは、目玉焼きにしようか」とか
「〇〇マンのパジャマに着替えたら、一緒に絵本を読もうね」など
人間は、先の見通しが立たないと不安になるので、今日もしくはこの後の予定などを伝え、先の見通しを立ててあげると子どもは安心します。
「ママは今から、○○ちゃんのママと▲▲の話をするから、その間は○○ちゃんと遊んで待っててね。終わったら□□しようね」という約束も大切です。
生活や行動の流れがわかり、尚且つそれが励みになるようなお約束をしてあげると、その約束がパパやママとの絆になって、子どもの気分は安心・安全・急上昇ですよ。
ぜひ試してみてくださいね。
【※注意】
間違ってもしてはいけないのは、「良い子にしてたら〇〇を買ってあげるね」という、「物(金品)で釣る約束」です。
これは、質の悪いお約束ですよ~、絶対ダメ。
それと、くれぐれも約束は破らないようにしてくださいね。
(金沢八景YMCA保育園 迫弓子)