まずは礼拝です。各家庭から持ち寄ってもらった様々な果物をはじめ、泥付きのゴボウ、葉付きのニンジンなど・・・たくさんの果物と野菜を囲みながら静かに礼拝が始まりました。
園長先生からは“いただきます”の挨拶についてお話がありました。「食前にしている“いただきます”は、野菜や果物、そして食事を作ってくれる人など、いろいろな感謝の気持ちを込めて言うんだよ」と手を胸にあてると、子どもたちも真似をして手を合わせながら「いただきます」と呟いていました。食前のお祈り、そして“いただきます”に、どのような気持ちを込められているのか、子どもたち自身もなんとなく理解したのではないでしょうか。毎日私たちが食べている食材は1つ1つに作った人の気持ちが込められています。美味しく食べる事が出来ているのは、作っている人たちのおかげなのですね。食事の前に心静かに感謝していただきたいと思います。
1~2歳児クラスの子どもたちは、「これ○○ちゃんが持ってきたんだよー!」と自分が
持ってきた果物を大事そうに持ったり、とても重い立派な大根を両手でしっかり抱えて持ったりと、それぞれの好きな果物や野菜に触れて親しむ事が出来た時間となりました。
その後はその果物をいつもお世話になっている湘南とつかYMCAの方々や東戸塚小学校に渡しに行きました。0歳児の子は、“私が渡す!”と意気込んでいたものの、いざ渡す瞬間になると“やっぱり渡したくないなぁ・・・”と体をくるっと回して渡すのを拒否・・・。良い香りがして美味しそうな果物を渡すのが惜しくなってしまったようです。
1~2歳児は1人1つずつ果物を持ち、それぞれのお届け先へ向かいます。「いつもありがとう、って言うんだよね」と保育者と練習をしながら向かい、本番でも「ありがとう!!」と伝える事ができました。渡し終えると「どこにいたの?何してたの?」とYMCAの方に質問攻めをしていた子どもたち。任務完了し、緊張もほどけたようでした。
様々な食材に触れ親しむ事が出来、実りの秋ならではの収穫感謝祭となりました。
(とつか乳児保育園 小林亜美)