先日、みなとみらいにある横浜美術館の「子どものアトリエ」に5歳児クラスの子どもたちが参加してきました。活動内容は、「土粘土」で、“全身で粘土に触れ、素材と仲良くなろう!”というねらいで取り組みました。土粘土に初めて触れた子どもたちでしたが、いつも保育園で遊んでいる油粘土に比べて匂いが強くなく、さらに感触が柔らかくて、すんなりとあそびに入っていけました。
まずは、大きな固まりを1人ずつ持って、床に投げ落とします。“ドン!”という音と共に形が変化することに大喜び。その後は裸足になって踏んでいくと粘土が広がっていき、「粘土の座布団だよ、座ってごらん」と声を掛けられ座ってみると、「つめた~い」「つるつるしてる」「気持ちいいよ」と肌で感じる子どもたち。そこから、おだんごにして丸めてみたり、「好きな食べ物を作ってみよう」と1人ひとりがイメージを膨らませながら、おすし、ハンバーグ、ケーキなどを作ることに熱中していました。
初めは、1人で作ることを楽しんでいた子どもたちも、自然と2人、3人、4人・・・と仲間が増えていき、遊びが広がっていきました。伸ばした粘土を友だち同士でつなげて迷路づくりが始まったり、「大きなタワーを作ろう!」「スカイツリーがいいな」と力を合わせて重い粘土を運び、積み上げていく姿も見られました。また、「大きいお風呂を作ろう!」と始まり、出来たお風呂で足を伸ばして寝そべってみる子もいました。
あっという間の2時間で、終わった時には全身土粘土がついていて「明日もやりたい!」「また来たい!」と大満足の様子でした。
普段、家庭や保育園では経験することのできない「土粘土で全身を使って遊ぶ」という貴重な経験をさせていただくことができ、子どものアトリエのスタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
この経験を通して、子どもたちはますます造形活動が好きになっていくことでしょう。
(YMCAいずみ保育園 野村佐季子)