2013年8月3日土曜日

工夫たっぷりの書道教室

横須賀YMCA書道教室のご報告
 横須賀YMCAの書道教室は、木曜日(月2回各週)と土曜日(毎週)行っています。
 今年で開講4年目を迎え、現在小学1年生から中学1年生まで30名の子どもたちと3名の大人の方々(親子で参加されている方も一組)が在籍されています。
 授業は一時間半で、前半に毛筆、後半に硬筆の練習を行っています。月1回の昇級試験の課題提出、年2回春と秋に行われる昇段試験に向けて取り組んでいます。ご指導していただいているのは、日本教育書道研究会師範 重藤 静華(しげとうせいか)先生です。
 ユーモアたっぷりの人柄と丁寧な指導はとても好評で、小学生低学年のお子さんには飽きないように途中の休憩で絵本を読んだり、BGMに静かなディズニーの音楽を流したり、工夫しながらクラスを行っています。
 夏休み前の最終日、7月13日(土)、18日(木)に授業参観を行いました。緊張感が漂う静かなレッスンの様子を保護者の方々に見学していただきました。
クラスの中での絵本の読み聞かせでは、今回「花さかじいさん」の絵本を読んでいただきました。この読み聞かせの時間、いったん筆を止めて一息ついた生徒たちが先生の周りに集まり、先生が楽しく語りかけるお話に皆、静かに耳を傾けています。1時間半のレッスンの中で張りつめた集中力と緊張感が和らぐ、穏やかなひとときです。
 授業の途中で、小さい女の子が「墨で汚れた手を洗いたい」と言い出しました。「○○ちゃん、一緒に行ってあげて。」と先生が言うと、少しお姉さんの女の子がさっと立って、水場までついて行ってあげます。先生の言葉がけで、子どもたちの中ではそんな自然な助け合いができているようです。
 参観にいらした保護者から、「安心して任せています。書き終えた半紙の整理など苦手なので、よろしくご指導ください。」、「姿勢や鉛筆の持ち方も含め、きれいな字を書けるように指導してほしいです。」、「水泳のワッペン同様、書道にも級があり、冊子に自分の名前が出たのを見たときから子どもがやる気になったようです。子ども自身にも自分の進歩が実感できるので、昇給は有効な指導方法と評価しています。また、作品や昇級につながらなくても、文字の書き順など、ひらがな46文字からの基本の指導も厳しく大切に取り入れていただけると助かります。」などと、熱いご意見をいただいております。
  完成して提出された作品は横須賀YMCA2階と3階に季節ごとに展示し、YMCAを訪れる方々に生徒の皆さんの成果をご覧になっていただいています。
月1回の昇級試験、年2回の昇段試験では、合格すると日本教育書道研究会で毎月発行されている「学生 書の教室」という月刊誌に名前が掲載されるので、それを励みに毎回ほとんどのお子さんたちがチャレンジし、課題に取り組んでいます。
きれいな字は一生の宝です。年間クラス中はいつでも体験が可能です。皆さんもぜひご一緒に参加してみませんか?                                 
(横須賀YMCA 中居)