2012年12月8日土曜日

進まぬ復興を目の前に

2012年度 第2回南三陸ワークキャンプのご報告

 ゴールデンウィークに引き続き、本年度2回目の南三陸ワークキャンプを実施しました。
11月30日の深夜に横浜を出発。12月1日の早朝に宮城県南三陸町に入り、2日のお昼までボランティアワークを行いました。今回のワークは、仮設住宅での活動でした。YMCAが全体で取り組んでいる『花プロジェクト』で届けたチューリップの球根1000球を、プランターに設置して仮設住宅の皆様にくばりました。これがなかなか好評で、親戚の家にも送りたいという声も上がり、とてもすばらしい交流ができました。仮設住宅に住む皆様に直接お話を聞くこともできました。「黒い巨大な塊が家族や友人を飲み込んでいった!」と語るSさんの言葉を、私は正視して聞くことができませんでした。反面レクリエーションとしての餅つきは、失敗はありながらも現地の方々との楽しい交流のひと時でした。
半年前と比べ、どれくらい復興が進んでいるのか、かなり期待していたのですが、実際は何も変わっていませんでした。むしろ瓦礫の量は半年前よりも増えているのではないかと感じたほどです。この解答への道が遠い問題には、私たち一人ひとりの小さな支援を絶やさないことが必要なのでしょう。あらためて気持ちを引き締められたワークキャンプでした。
(本部事務局 梶谷)