絵本好きの方であれば、誰でも必ず読んだことのある絵本、ノルウェーの昔話「三びきのやぎのがらがらどん」。こぐま(一時保育)組の子どもたちが、先日の運動会の準備でやぎのお面をかぶって遊んでいるのを見て、あひる(1歳児)組の子どもたちが興味を持ったことに応えて、保育士が人形劇を演じました。
「がらがらどん」という名前の小・中・大3匹の山羊が太りたくなって、草を求めて山(丘)を目指す。途中にかかる橋の下には醜いトロルがいて、大声で「おまえを飲み込んでやる」と威嚇する。先に来た小さな山羊は「後から大きな山羊が来るから」と言ってトロルに見逃してもらい橋を渡る。続いて来た中くらいの山羊も同じように言って橋を渡る。しかし最後に来た大きな山羊は恫喝するトロルに立ち向かい、やっつける。無事に山へ行った山羊たちは、丸々と太って帰って来た....。と言うお話。
怖いトロルの人形の登場におびえてしまって、保育士にしがみついてしまう子もいましたが、最後にはやぎやトロルとも握手をして人形劇は終わりました。絵本の世界から飛び出してきた人形たちによる物語の世界は、小さな子どもたちの心にどんなふうに残ったでしょうか。物語好きになって、想像力の豊かな子になってくれるかな。
(YMCAたかつ保育園 野澤ひらく)