2011年12月13日火曜日

スポーツからともに過ごす社会を見つめよう


横浜北YMCAアウトドアキッズクラブのご報告


 横浜北YMCAアウトドアキッズクラブの12月の活動は奉仕活動の一環として「電動車いすサッカー」を見学・体験しました。午前中は会館にて「奉仕活動とはどういうものか」「ハンデのある人ってどういう人?」ということをグループで意見を出し合ってみんなで発表したり、絵合わせゲームで相手を思いやる気持ちを体感することができました。絵合わせゲームは手持ちのカードを右隣の人に黙って渡していき、全員が違う絵柄を揃えられるまでカードを回していくゲームです。1回目は他の人にカードが見えないように自分で抱え込んでしまう子や他のお友だちと同じ絵柄を集めている子もいましたが、2回目の前にどうしたらスムーズにカードを揃えられるかと作戦タイムを取りました。そこで「隣の人のカードを見て何を集めているのか考えたり、自分のカードを見せてかぶらないようにアピールをする」といった案が出て、2回目のゲームはどのグループも1回目よりも速く全員がカードを揃えることができました。
 YMCAのキャラクターディベロプメントに当てはめて「相手のことを考えるのは何だっけ?」というリーダーの問いかけにも「CARINGでキャラクターはレッドケアだよ!」と素早く答えてくれました。
 午後はいよいよ新横浜にあるラポールへと出かけました。今回ご協力いただいたのはラポールを拠点に活動している「横浜クラッカーズ」さん。11月末に行われたマルハンカップ 第17回日本電動車椅子サッカー選手権大会で優勝したばかりのチームにおじゃまし、選手・監督・マネージャー・サポートの方々にお世話になってきました。
通常のサッカーとは違いボールが浮いてはいけない、足で触ってはいけない等のルールがあり、じゃぁどうやってサッカーをするの??という疑問がありましたが、実際に見せていただくことで解決。電動車いすの前方にバンパーのような物がついていて、そこや車いすの側面を操縦によって上手に使ってボールをコントロールしていました。実際に電動車いすにも乗せていただきその操縦の難しさ、スピードの速さを体感することができ、改めて競技の難しさを感じる事が出来ました。
 今回は奉仕活動の一環としての活動でしたが子どもたちも「障害のある人たちもちょっとのサポートがあれば自分たちと同じようにスポーツや日常を楽しむことが出来る」ということや「点字ブロックの上に自転車があったらどけてあげる」「階段をゆっくり下りているお年寄りの荷物を持ってあげたり、手すりを譲ってあげる」など街でハンデのある人に出会ったら何が出来るかな?ということを考え、その必要性を感じる事ができたとてもよい時間を過ごすことが出来ました。
(横浜北YMCA 宇野)