「15年の宝物」
YMCAの発達障がい支援クラスの子どもたちに、どんなクラスか聞いた。「私という名の人工衛星を打ち上げるブースター」「未来への架け橋」「楽しくいごこちがいい」「心の道場」「秘密基地」「最高・幸せのクラス」「生きる光をくれる」「良い息抜きの場」「一生大事な宝物」「成長を見守る大家族」「自分を知り認められ、互いに成長しわかり合える場」「自分の弱さと向きあい、新しい自分を発見していける」…。
横浜YMCAの発達障がい支援プログラムが開設15周年を迎えた。その記念のメッセージ集から抜粋した子どもたちの声だ。保護者からの声もある。「初めてクラスを訪れた日を思い出すと涙が出る。我が子がみんなと笑っています。声をあげて笑う姿を初めて見た。帰り際、自分から『また来週、来ても良いですか』と聞いたことも驚き、自分の居場所を見つけた事の素晴らしさ『また来週、明日YMだね』と子どもの表情が明るくなる瞬間です。生き甲斐を感じられるひとときの様で、私も救われた」「学校の先生、家庭以外で地域で、子どもを待っていてくれる場所があることの心強さと安心感」「段階を追ったサポート、所属するということの安定感、進むべき道の手がかり等、沢山の勇気と喜びを頂いている」など多くの声を頂いた。
手探り状態で、このクラス開設に関わった者として、珠玉の言葉に感じた。15年間、親の会をはじめ、佐々木正美先生、緒方明子明治学院大学教授などの多くの支援者等に支えられながら、子どもたちと指導するリーダー達が創りあげた場である。この積み重ねた経験をさらに活かして、多くの子どもたちが、神様から頂いた賜物を輝かすYMCAでありたいと思う。
(横浜YMCA総主事 田口 努)