2011年1月6日木曜日

総主事コラム「こもれび」2011年1月

「未来力を育む」

このこどもたちが未来を信じ
つらい世の中も希望に満ちて
生きるべきいのち
生きていくため
主よ、守りたまえ平和を、平和を
(2、3節略)
このこどもたちの未来を守り
生きるべきいのち
共に生かされ平和をよろこぶ
世界を望む
主よ、祝したまえ大地を、大地を
(讃美歌21 210番)

世界各地のYMCAの集いに参加して元気をもらうのは、子どもたちや青年たちの真剣な眼差しや笑顔あふれる姿だ。少子高齢社会を迎え、孤立社会、無縁社会と言われて久しい日本の中にあっても、世代間を超えての交流の中で、子どもたちや青年たちとふれあう時を共有すると、高齢者もシニア世代も元気が溢れ、笑みが浮かび、体の中から喜びの細胞が活性化するような場面を何度も見た事がある。未来を創る子どもや青年たちの持つ、未来力とも言える可能性、若さが持つエネルギーが人々を明るくし、元気を、そして希望を生み出す。昨夏、台湾YMCAから八人の青年たちが横浜YMCAのキャンプリーダーとして富士山YMCA、三浦ふれあいの村で活動した。1カ月に渡る日本の子どもたちやリーダーと接する中でこんな言葉を残していった。「自分の幸せと、他人の幸せをつくるために、この世の中で頑張っていきたい」と。YMCAキャンプという全人格的な成長の場で、神様が創った自然と人と向きあう生活をする中で、国を超えて人として、未来を創る地球市民の一歩を踏み出しのだと思う。そんな子どもたち、青年の未来力を育む年でありたい。*写真:南アフリカの子どもたち 撮影:田口 努
(横浜YMCA総主事 田口 努)