2010年7月6日火曜日

総主事コラム「こもれび」2010年7月

「水といのち」

水は うたいます 川を はしりながら
海になる日のびょうびょうを
 海だった日のびょうびょうを
雲になる日の ゆうゆうを
 雲だった日の ゆうゆうを
雨になる日の ざんざかを
 雨だった日の ざんざかを
虹になる日の やっほーを
 虹だった日の やっほーを
雪や氷になる日のこんこんを
 雪や氷だった日のこんこんを
水は うたいます 川を はしりながら
川であるいまの どんどこを
 水である自分の えいえんを
(詩 まど みちお)

水は、ふしぎである。この詩のように、川となり、海に流れる。そして太陽に照らされて蒸発し、雲となる。雲から雨になり、時には、虹をつくり、冬は、雪や氷となって地上に降りてくる。そして大地を潤し、水が湧き、再び川となり海に流れるという水の循環は、地球が誕生した20億年前から続いている。地球の水は太古の時代からほとんど変わることなく、ただ循環を繰り返し、地球に降り注ぐ雨の量はほとんど毎年一定量と言われている。地球の表面の3分の2は水で覆われているが大半が海で、人が直接使える水は、全体の一万分の一だそうで、私たちは、その水を分け合って生きていかなければいけない。水を汚すことは自分に跳ね返ることだ。人の体は60%が水で、人もこの水の循環の中で生きている。たった1%の水が不足すると、人は猛烈にのどの渇きを覚え、2~4%不足すると脱水症状を起こし死に至ることにつながる。梅雨の晴れ間に、夏の暑さの中でのどの渇きを潤し、水と遊ぶ楽しみがある。しかし、水で命を落とすこともある。「水である 自分のえいえん」としてのいのちを考える夏でありたい。
(横浜YMCA総主事 田口 努)