2014年4月19日(土) 横浜中央YMCAにおいて「ネット依存~子どもたちがおかれている現状とその対応~」の講演会を実施いたしました。講師には独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター看護師長の越野仁美氏にお願いをし、多くの事例を含めた講演を行っていただきました。
2012年10月に行われた中高生を対象とした調査によると全体の8,1%がネット依存の傾向があることが分かっています。ネットにはまり込むことで「昼夜逆転」「不登校」「家庭内暴力」「引きこもり」「体調不良」などをひきおこし、ひいては健康障害を起こしてしまいます。「バーチャルに生きている分リアルに支障が出てくる」ことが問題です。また、発達障がいの子どもたちは重複して課題が出てくることが多くあります。なかなか本人が自覚できずほとんどの場合は保護者の方が一緒に、もしくは保護者のみで相談にくるケースが多いようです。特に依存しやすい時期は思春期と重なることも多くあるので親離れをするこどもの気持ちを認め、本人の気持ちを尊重しながら進めていくことが大切です。
「現実社会での面倒くささだけでなく、楽しさを感じられることが依存を断ち切る一番の薬である」と先生はお話しされました。私たちの多くの青年たちの関わりの中で「リアル(現実)」の楽しさを伝えていけるようにしたいと思わされました。
次回講演会は6月21日)(土)男女共同参画センター横浜(戸塚駅徒歩5分)において「発達障がいの子どもたち・青年たちの心を支える…」と題し、東京都立小児総合医療センター副院長の田中哲氏からお話を伺います。
(横浜北YMCA 山中奈子)