3月11日を迎えるにあたり、凧に被災地へのメッセージやイラストを書き、平和への願いを込めて凧を揚げました。この活動は、「揚がれ希望の凧」として、富士山YMCAやYMCA以外でも取り組んでいます。被災地にまで行くことができなくても、日本各地、世界各地で、一斉に凧を揚げる事が出来れば、それは被災地の人々と繋がろうとする気持ちの表れとなります。学童では2日間にかけて凧作りを実施しました。凧作りを開始する前には、みんなで震災を忘れないことの意味について考えました。まず始めに、被災された方は今何をしてもらいたいのかを挙げていきました。募金をすること、家を建ててあげたり、食べ物を送ってあげること・・・様々な意見が挙がりました。挙げていった事柄ももちろん大切ではありますが、震災があったことを風化させずに覚えていてほしい、それが大きな支援となり、震災を思い出す活動として平和(希望)の凧は、亡くなられた方を慰め、被災された方を励まし、凧を揚げることで、自分たちだけではなく、周囲の人にも震災を思い出すきっかけを作ることができることを伝えました。
凧作りでは、細かな作業に苦戦しているお友だちもいましたが、無事仕上がり、出来上がった凧には、平和への願いを込めたイラストやメッセージを書きました。「希望の一本松」の絵を描くお友だちや被災地に向けた励ましのメッセージを書くお友だちなど各自が被災地への気持ちを表現していました。
3月11日は、雲一つない晴天に恵まれました。自分で作った凧を持ち、黙祷をした後、公園にてみんなで飛ばしました。作った凧が壊れてしまうなどのアクシデントもありましたが、凧を通して被災地の人々と気持ちをつなぐことのできた瞬間でした。
(金沢八景YMCA学童クラブ 岡本美樹)