とつか保育園では、毎月全員が集まってその月の誕生日の子どもたちをお祝いしています。お祈りと、一人ひとりを「おめでとう!」と祝福した後、誕生日の子どもたちへのプレゼントととして、月替わりで各クラスの子どもたちやや職員が心をこめて歌や踊りなど披露します。
6月はきりん組(4歳児)にその大切な役割がまわってきました。出し物に向け、みんなで何をするかまずは話し合うことにしました。「踊りた~い」「歌いた~い」など様々な意見が出ましたが、話し合いの結果、歌をうたうことに決めました。しかし、ただ歌うだけではなく何か楽器を演奏できないか更に話し合いを重ね、出た結論が「太鼓演奏」でした。もうひとつ決まったことは、誰にも内緒(保護者にも)ということで、ワクワクした表情で話が進んでいきました。
太鼓をどのように作るかの話し合いでは、「ミルク缶の周りを色画用紙で被う」や「ヒモでぶら下げて叩きたい」「置いて(バチのようなもので)叩きたい」など、どんどんと意見が出ました。
そして手作り太鼓製作のスタート。作り方は、上下を厚紙で挟み、紙紐で結びつけるというもの。周りの色画用紙は緑と赤から好きな色を選び、画用紙の上に細かく切った色紙を貼り合わせました。自分だけの模様、自分だけの太鼓。
太鼓が完成し、今度は何を歌うか話し合いました。子どもたちの大好きな曲が様々出てくる中、「誕生会で歌う」「歌のリズムに合わせて叩ける曲」などのキーワードから『てをたたきましょう』『おもちゃのチャチャチャ』を子どもたちが選曲しました。
完成した太鼓を手に初めての練習では、子どもたちは嬉しさに満ち溢れた表情で、さっそく楽しそうに思い思い叩いていました。自分たちの大事な大事な手作り太鼓。大切に使うことをみんなで確認しました。
どのように叩くか実際に色々試してみると、脇に抱え込む姿がいい音で叩け、しかも格好良いことがわかりました。
横一列に並び、「かまえ!」のかけ声で叩くポーズ。端から端まで太鼓を一人一回ずつ叩くリレーも加え、曲のリズムに合わせて太鼓を叩きました。始めはリレーがなかなか繋がらなかったり、歌いながら叩くのが難しかったり苦戦する子どもたち…。少しずつ何度も練習を重ね、リレーも見事繋がるようになり、また素敵な歌声や太鼓の音が響き、子どもたちは自信満々。
(YMCAとつか保育園 三宅恭平)