「ぜひ学童クラブでプログラムを行ってください!!」という指導員からの熱烈なオファーを受けて、学童クラブメンバーの保護者でありJAMSTECで研究をされている気象学者の茂木耕作さん、通称モテサク先生による防災授業が実現しました。
そしてなんと!NHKエデュケーショナル部の方々から、その授業の様子を取材したいというお申し出をいただき、当クラブはついに全国放送デビューをいたします!一体どのような授業が行われたのか…全国放送に先駆けてご紹介させていただきます。
【風速10メートルの風を体験!】
子どもたちの「モテサク先生~!!」という元気な掛け声と共に、モテサク先生が登場しました。特殊な扇風機を使って風速計について学び、実際に扇風機の前に立って、風速5m/s の風を浴びました。子どもたちは風速5m/sの風ならまだ平気!といった様子でしたが、次に風速10m/s に威力をあげたところ風の威力に圧倒されていました。
さらに風速10m/sを上回る風を実際にモテサク先生が体験している映像を見ました。持っていた傘はもちろんのこと、周囲にあった物は吹き飛び、先生も立っているのがやっとという様子に風の威力について学ぶことができました。
【予報円について学ぼう】
ニュースの天気予報などでよく目にする天気予報図から台風が発生するメカニズムをキャラクターを使って教えてもらいました。そして、台風の予想進路図の見方をクイズ形式で学びました。予報円とは、その円のどこかに台風が到達するというサインであり、必ずしも円の中心に台風が来るわけではないそうです!皆さんご存知でしたでしょうか?その他にも、予報円が読めるようになることで台風の接近が予測でき、台風に備えることができること、また予報円が拡大している=威力が増すことではなく、範囲の拡大を示していることを学びました。
【防災マップを作ろう】
講義後は外に出て実際に、YMCA近辺にある危険箇所をチェックし、1、2年生チームと3、4年生チームに分かれ防災マップを作成しました。
[1、 2年生チーム]
「頑張るぞ!おー!」のかけ声と共に1、2年生チームはYMCAから一番近い八景小学校を目指して出発していきました。出発と同時にモテサク先生から危険箇所チェックが入り、「YMCA横のタクシー会社の自動販売機のゴミ箱が風で飛ばされたら危ないよね」というモテサク先生の一言で、子どもたちは防災マップ作りに熱が入った様子でした。その後は先生と一緒に、川沿いの道の一番低い場所をチェックしたり、以前の台風で折れてしまった木をチェックしながら、マップにシールを貼っていきました。
[3、4年生チーム]
3、4年生は八景小学校までの通学路より範囲を広げ、普段よく歩く場所を中心に防災マップを作成しました。「風でスーパーの前に置いてある自転車や貨物、金属製の表示板が倒れたら危ないよね」、「台風で川が増水したら危ない」、「ここの木、前の台風で折れちゃったよ」など様々な視点から、危険箇所を写真に取り、シールを貼っていきました。身近なところにも様々な危険が潜んでいることを再確認しました。
[みんなで一つの防災マップを作ろう]
各チームが調査してきた結果を大きな地図にまとめ、その箇所がどうして危ないのかをみんなで共有しました。あっという間に地図はシールだらけに!意識して歩くと普段安全だと思っていた場所も時に、危険な場所になり得ることを確認できました。最後に市が避難所として挙げている八景小学校と横浜市立大学の場所にシールを貼り、金沢八景学童オリジナルの防災マップが出来上がりました。
(金沢八景YMCA学童クラブ 岡本美樹)