9月8日(土)横浜中央YMCAにおいて、「iエスコーラ」上映会を実施しました。映画の舞台は神奈川県厚木地域にある、県内唯一のブラジル人学校エスコラ・アクアエラ・ブラジルです。3年ほど前から厚木YMCAユースボランティアとスポーツ交流を行っています。映画では学校が子どもたちの将来のために、母語ポルトガル語と日本語の学習支援やブラジル文化継承のためのプログラムをしていること、そして近年の不景気による親の失職や帰国の選択による経営困難などの影響で、学校が存続することの過酷さが紹介されました。
上映後、映画にも登場した園長松村好美ジューリアさんと、コーディネーターペイ安さん(かながわ外国人すまいサポートセンター理事長)によるトークショーが行われました。
ジューリアさんには、日本国内の他のブラジル人学校、群馬県、埼玉県などが日本の教育委員会などの協力を得ている一方で、神奈川県の支援がない現状や、学校が少しずつ地域との交流に向けて進み出していることなど語って頂きました。
参加者は、日本語講師、外国籍家族を持つ人、多文化支援を行う団体関係者など19人でした。多くの日本人支援者がエスコラ・アクアエラと協働することが今求められています。また子どもたちが日本とブラジルをつなぐ真の国際人として成長する希望があることも忘れないでいたいと感じました。(主催:外国人学校ネットワークかながわ、協力:横浜中央YMCA)
(国際・地域事業 三宅晶子)