いまおなかのどまんなかに
確かにあったかいものもってる
まっすぐに伝えたい
いろんな偶然がかさなって
ここにこうしてあなたと
一緒にいられることが
ただとってもうれしい。
ね、おじいさんになっても、
ね、おばあさんになっても、
ずっとずっと一緒にあったかく
つきあっていたいね、ね、ね (高橋はるみ作詞作曲「ね」)
わずか、2日、3日のキャンプでも、おなかのどまんなかにあたたかいものがわいてくると言う子どもたちの人気のキャンプソングだ。被災地福島から招いての富士山YMCAキャンプで、この歌をうたったら、「ね、おじいちゃんになっても…」の場面で、腰を曲げて、杖をつくスタイルに、子どもたちは大喜びで歌った。被爆を恐れて過ごす事を一時忘れて、思う存分外遊びを楽しんだ仲間達、出会った人々とおじいちゃんになっても繋がっていければいいなと言う素敵な歌だ。
はじめてキャンプをした子どもたちも、この歌は大好きで、家に帰って鼻歌で聞いた母親から2番、3番も教えて欲しいと言う声もあるそうだ。昨年の震災で、家族がいて、家があって、仲間がいる普通の幸せを知ったという声があったが、「一緒にいられることが、ただとってもうれしい」と歌うと、ほのぼのとした、あたたかい心が確かにわいてくる。おじいちゃんとおばあちゃんが、笑顔で過ごす姿に平和を感じる歌でもある。
8月は普通の幸せ、あたりまえの平和を築く事を考える月でもある。身近なお年寄りを訪ねて、おだやかな時間と共に、戦争や平和を語り継ぎ「一緒いられる喜びを」感じる時をたくさん持って欲しい。
(横浜YMCA総主事 田口 努)
*写真は、富士山YMCAで行われた福島からの子どもたちのサマーキャンプ