2011年7月4日月曜日

手慣れた野外調理でカレーづくり

横浜北YMCA・アウトドアキッズクラブ 6月活動報告

2011年度初の宿泊となった6月の活動では1泊2日で県立愛川ふれあいの村へ行きました。小雨の降る中での少々不安な出発となりました。今年度の宿泊プログラムは初めてですが、これまでの経験から宿泊に慣れている子も多く、それぞれに合った行動をとることが今回の目標のひとつにありました。

昼食後のオリエンテーリングでは村内の簡略地図を見てまずはスタート地点を探す所から始めました。地図をくるくる回しながら目印を探して現在地と地図を一致させることに非常に苦労しているグループもありましたが、グループみんなの意見が行き交うことで問題を解決するといった時間を共有出来ました。また、地図で進んだ先に用意されたお題を一生懸命考え、俳句に挑戦したり、たくさんの木やその実を覚えたりとどのグループも楽しく過ごせたようです。途中現地スタッフの方に道を聞いたグループは木の実でフクロウの作り方を教わりみんなにも披露してくれました。 
メインイベントとなる夕方からの野外炊事ではカレーを作りました。先月の炊きこみご飯の経験を生かして適切な具材の大きさやご飯のお水加減など微妙な調整もお手の物!リーダーの助けもわずかで自分たちで作り方を何度も確認しながら頑張ることが出来ました。今回はクレンザーの代わりにお鍋の外側に泥を塗り、炭汚れを落ちにくくする工夫もばっちりできました。(実はおととしの6月に野外炊事でお鍋に泥を塗るということを行ったのですが、その時の体験を子どもたちが覚えていて、「お鍋には泥だよね?」とリーダーの声かけを待たずに準備を進めていました。)先月苦労した火起こしもあっという間に安定し、予定時間よりずっと早くカレーが出来上がりました。程よく炊けたご飯にちょっぴり水分の多いカレーでしたがどの子もいい顔をして食べ、自分たちの力作に大変満足している様子でした。
2日目、まずとりかかったのは荷物整理と部屋の片づけです。多くの子どもたちにとって苦手な時間ですが昨日着た服・もう使わないものなど順番にグループのお友だちと確認しながらどんどん片づけは進みました。3・4年生を中心に1年生のお手伝いをする余裕がでる子も出てきて成長を感じることが出来ました。 万華鏡作りでは筒にペンで絵を描いてオリジナルのものを作ることが出来ました。また、その過程でお友だちとスパンコールを交換したり、「この模様、すっごくいいから見てみて!」など偶然できる模様を共有しようとする姿がありました。その後、いい天気だったので外に出て自由に遊ぶ時間としましたが、花いちもんめが流行って女の子を中心に大きな声で歌ったり、オオバコで草相撲やおてんきリーダーVS男の子でかけっこ競争をするなどそれぞれではありますが「用意された何か」ではなくその場にあるものなどで楽しく、のびのびと過ごす時間を持てました。捕獲されたばかりの蛇を触った子もいました。 隙間時間でベッドメイキングやお風呂の準備などさまざまな作業がありましたがみんなで教え合いながら進めている様子を見ることが出来ました。特に上級生は要領を覚えて「お風呂セットはこれが必要で、あとでキッズニュースを書くから鉛筆は「この辺にしまった方がいい」など教えていました。なかなか「全部を自分で」というわけにはいきませんが「今日の荷物は自分で用意してからお母さんがチェックしたよ」「一緒に準備したけど詰めたのは僕一人だよ」など少しずつ自分で出来ることが増えてきていることを感じることが出来ました。
(横浜北YMCA 皆川 蘭)